マウスコンピューターのデスクトップPCは、ハイエンドモデルの「MDV ADVANCE」を筆頭に、今回紹介するミニタワー型の「LUV MACHINES」、スリム筐体を使用した省スペース機の「LUV MACHINES Slim」と、サイズに応じた3つの製品ラインを用意している。

LUV MACHINESの中にも、マザーボードのチップセットによって複数のバリエーションが存在するが、この「LUV MACHINES iH」シリーズはインテル H77 Expressチップセットを採用したもので、CPU内蔵グラフィックスを使用した安価な構成も可能だし、グラフィックスカードを追加して、高負荷のゲームにも対応できるスペックに仕上げることもできる、柔軟性の高いモデルになっている。ここでは、GeForce GTX 650を搭載する「Lm-iH541B」を例に、そのポテンシャルに迫ってみよう。

マウスコンピューターのミニタワー型デスクトップ「LUV MACHINES」

拡張性を確保しながらコンパクトに仕上げたケース

LUV MACHINESはmicroATXフォームファクタを採用しており、ゲームもバリバリ遊べる高性能デスクトップPCとしては、比較的小型の筐体となっているのが特徴だ。ケースサイズはW180×D382×H373mmで、特に奥行き方向が400mmを切って短くなっているのは注目に値する。

高性能デスクトップPCとしてはコンパクトな奥行き382mmを実現

サイドパネルを開けて中をのぞいてみると、この省スペース性は内部レイアウトの工夫から生まれていることがわかる。LUV MACHINESは、ハイエンドグラフィックスカードのGeForce GTX 680にも対応できる仕様となっているが、このケースではHDDを装着するベイが、PCI Express x16スロットに干渉しないサイズにとどめられており、その分ケース自体の奥行きを縮める形となっている。

グラフィックスカードがベイのちょうど下に来るように設計されている

このため3.5インチベイの数はやや少なくなっているが、それでもシャドウベイは3.5インチ×3(空き2)、本体前面からアクセスできるオープンベイは3.5インチ×1(空き1)、5インチ×2(空き1)を用意しているので、ストレージ容量を拡張したい場合は実用十分な数のベイを利用できる。3.5インチシャドウベイは横にスライドして本体外へ引き出せるようになっているので、HDDの増設作業も行いやすい。

本体の外へ取り外せるシャドウベイ

本体前面の最下部に用意されたフタの中には、USB 3.0×2ポートとヘッドフォン、マイクの各端子が搭載されている。メモリカードリーダーはオプション扱いとなっており、必要な場合はBTOオプションでカードリーダーありを選択すると3.5インチオープンベイに搭載される。

前面ポートでUSB 3.0を利用可能 オープンベイは上からDVDドライブ、5インチ空き、3.5インチ空きの3つ。カードリーダーを選択した場合はこの3.5インチに搭載される

エントリーゲーマーからパワーユーザーまで対応可能なスペック

「LUV MACHINES iH」シリーズの最小構成価格は46,830円で、このときの主な仕様はCPUにCore i5-3470を搭載し、グラフィックスはCPU内蔵機能を利用、メモリは8GB、HDDは500GBといったものになっている。今回紹介する「Lm-iH541B」(69,930円)は、ここからCPUがCore i7-3770(動作周波数3.40GHz、ターボ・ブースト機能利用時最大3.90GHz)に、グラフィックスがGeForce GTX 650に強化されており、価格は抑えつつ3Dグラフィックスを多用するゲームも快適に楽しみたいというユーザーに向けた、いわば「ハイスペックPCの入り口」に相当する構成となっている。

ゲーマー向けグラフィックスカードの入門モデルにあたるGeForce GTX 650

BTOオプションで仕様は細かく変更でき、パワーユーザー向けのCPUであるCore i7-3770K(動作周波数3.50GHz、ターボ・ブースト機能利用時最大3.90GHz)のほか、メモリは16GBまたは32GB、HDDは1/2/3TB、グラフィックスカードはGeForce GTX 660/660 Ti/670/680のいずれかにアップグレード可能だ。もちろんSSDも用意されており、インテル520の120/240/480GB、インテル330の120/240GB、Samsung 840 Proの256/512GBからいずれか1台を追加できる。

そのほか、光学ドライブはDVDスーパーマルチドライブが基本となっているが、ブルーレイコンボドライブ(ブルーレイは読み込みのみ対応)、ブルーレイディスクドライブ(書き込み対応)にも変更可能。OSはWindows 8だが、同価格でWindows 7 Home Premium搭載モデルも用意されている。また、本体カラーはブラックとホワイトの2色から選ぶことができる。

背面パネルにはUSB 2.0×6ポート、USB 3.0×2ポートが用意されている