スピーカークラフトは、なかなか楽しそうだが、ちょっと敷居が高いと感じている人は多いのではないだろうか。というわけで、今回紹介するのが、フォステクスが2012年10月に発売した「かんすぴ」シリーズだ。同シリーズは、手軽にスピーカークラフトを楽しみたいという人に向けたクラフトパーツだ。

「かんすぴ」シリーズのスピーカーユニット「P800K」「P1000K」

スピーカーボックス「P800-E」「P1000-E」

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フォステクス、手軽にスピーカー自作を行えるユニットやスピーカーボックス(2012年10月18日)

実際に自分でキャビネットから設計を行うとなったら、ある程度の電気と音響の知識が必要で、いくつかの数式を理解する必要もある。木工の技術も要求される。スピーカー関連書籍を読む必要もあるだろう。さらに、自分で設計をする前に、いくつか先人たちの作ったスピーカーを模倣して経験を積むといったことも必要だ。

しかし、なかなかそこまでの情熱を持ってスタートするという人は少ないだろう。そのような場合に、スピーカークラフトの楽しみだけを手軽に味わえる製品が、この「かんすぴ」シリーズだ。

「かんすぴ」シリーズのラインナップは、φ8cmとφ10cmの2種類のフルレンジスピーカーユニット「P800K」「P1000K」と それに対応したスピーカーボックス「P800-E」「P1000-E」、そして完成したスピーカーを鳴らすためのパーソナルアンプ「AP05」となっている。スピーカーボックスにはさまざまな種類があるが、かんすぴのスピーカーボックスは、バスレフ型と呼ばれるタイプだ。

パーソナルアンプ「AP05」。となりのミントタブレットの箱と比べるとコンパクトさが分かる

背面には、スピーカー端子とACアダプター端子が配置されている

それぞれの標準価格は、P800が1,355円、P1000が1,680円、P800-Eが1,470円、P1000Eが1,995円、AP05が5,040円だ。スピーカーユニットとスピーカーボックスはそれぞれ1本の価格だが、例えば、P800とP800-Eの組み合わせならば、5,670円でステレオスピーカーということになる。非常にリーズナブルだ。製品の詳細については、発表時のニュース記事を参照してほしい。

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