ボディ天面のモードダイヤルでは、フルオートモードのほか、プログラムオートやシャッター優先オート、絞り優先オート、マニュアル、シーンモード、スペシャルエフェクトモードなどの撮影モードが選べる。さらに、このうちのシーンモード(SCENE)には「ペット」や「料理」など16種類のシーンが、スペシャルエフェクトモード(EFFECT)には「ミニチュア効果」や「セレクトカラー」など7種類の特殊効果がそれぞれ用意されている。
絞りやシャッター速度は、背面のコマンドダイヤルによって調整する。露出補正とレリーズモードについては、専用ボタン+コマンドダイヤルによって切り替えを行う。それ以外の、例えばホワイトバランスや画質モード、測光モードといった詳細機能については、背面のインフォ設定ボタンを押した上で、インフォ画面を見ながら背面十字キー(マルチセレクター)で切り替える。
このあたりは、従来モデルであるD5100や下位モデル「D3200」など、同社のエントリー機で共通した操作系だ。細かい機能や設定を頻繁に切り替えながら使いたい中級以上のユーザーには、ややまどろっこく感じる部分もあるが、いったん慣れてしまえばスムーズに扱えるはず。多機能がシンプルに集約されていて、ビギナーには取っ付きやすいだろう。
付加的な機能としては、2コマの合成によって広階調の画像を生成する「HDR」機能や、2~3コマの画像を重ねて記録する多重露出撮影、設定した一定の間隔で自動的にシャッターを切るインターバルタイマー、撮影後に指を離すまでは次の動作を行わない静音撮影などを搭載する。動画は最大で1,920×1,080ピクセル/60iのフルHD記録に対応。音声については、外部ステレオマイクのほか、ボディ天面に新設したステレオマイクでの録音ができる。
また、カメラ内での画像編集機能が豊富なことは、従来機から受け継いだ特長だ。彩度やコントラストを自動調整する「簡単レタッチ」のほか、傾きや歪みの補正、魚眼効果、塗り絵、アオリ効果、ミニチュア効果、フィルター効果などを撮影画像に適用できる。ビギナーにとってはありがたい機能といえるだろう。