Windows 8がリリースされ、各社からタブレットにも、ノートPCにもなるコンバーチブルPCが各社から登場している。富士通「STYLISTIC QH77/J」も、その中のひとつだ。

「STYLISTIC QH77/J」は、ディスプレイ部分とキーボード部分が分かれる分離式のコンバーチブルPCで、普段はクラムシェルスタイルのノートPCとして利用し、外出時にはピュアタブレットとして持ち歩けることが大きな特徴となっている。早速「STYLISTIC QH77/J」の実力をチェックしていこう。

分離式コンバーチブルPCの「STYLISTIC QH77/J」。本体はディスプレイ側になる

■主な仕様   [製品名] STYLISTIC QH77/J   [CPU] Core i5-3427U(1.80GHz)   [チップセット] Mobile Intel QM77 Express   [メモリ] 4GB   [ストレージ] 約64GB SATA SSD   [光学ドライブ] なし   [グラフィックス] Intel HD Graphics 4000(CPU内蔵)   [ディスプレイ] 11.6型ワイド(1,366×768ドット)   [OS] Windows 8 64bit   [直販価格] 129,800円  

ちょっと重いけど、ピュアタブレットとしても違和感なし

Windows 8を採用したコンバーチブルPCには、主に3つのタイプがある。ディスプレイ部分が滑るように稼働するスライド式、ディスプレイ部分が背面に回り込むリングノート式、そして本製品のようなディスプレイ部分が外れる分離式だ。それぞれメリットとデメリットがあるが、分離型の最大のメリットは、やはりモビリティ、いわゆる「持ち歩きやすさ」だ。

「STYLISTIC QH77/J」は、本体であるディスプレイ部分を分離した場合、幅は302mmで、奥行きが195mm、高さは12.7mmとなっており、ちょっと厚めのピュアタブレットといった印象。とはいえ、スライド式のモデルやリングノート式のモデルの厚さは18mm前後となっており、それらのモデルよりも断然スリムだ。

一方で、ディスプレイ部のみの重量は約850g。こちらも、同サイズのタブレットより、やや重めではあるが、キーボードが付いているコンバーチブルPCが約1.5kg前後であることを考えれば、抜群に軽量ということになる(当然と言えば当然のことだが)。持ち歩いて使うなら、スライド式やリングノート式に比べて、ピュアタブレットになる分離式の本製品が優位なのだ。

ピュアタブレット状態の厚さは12.7mm。タブレット端末よりは厚いが、モバイルPCとしては、激ウス設計

A4サイズの本体で、重量は約850gと軽量。カバンに入れておいても苦にならないレベルだ

フルサイズのインタフェース搭載がうれしい

分離してピュアタブレット状態になり、コンバーチブルPCの中では、ダントツの携帯性を誇る「STYLISTIC QH77/J」。

ならばiPadのようなタブレット端末でも良いではないかと思うかもしれないが、そうでもない。

OSにWindows 8を採用する本製品は、同じWindows 8のマシンはもちろん、従来のWindowsマシンと、容易にデータを共有できる。タブレット端末でも、「Dropbox」や「データ便」など、オンラインサービスを使えば共有できるが、容量に制限があり、大容量なデータや膨大なファイルを共有するなら、やはりPC同士のネットワークで共有するほうが便利なのだ。

また、装備しているインタフェースが、フルサイズであるということもポイントだ。タブレット端末では、ミニサイズのインタフェースが中心で、USBメモリなどを利用する場合、変換ケーブルが必要なことが多い。

フルサイズの端子を搭載した本製品であれば、そういったわずらわしさとは無縁。しかも、PC中心で利用しているユーザーは、これまでに買い揃えた周辺機器やサプライ品をそのまま利用できる。常に涼しい小生のフトコロにも優しいのだ(笑)。

本体右側面。HDMI出力とUSB 2.0を1基ずつ搭載。どちらの端子もフルサイズなのがうれしい

本体左側面にはUSB 3.0とSDメモリカードスロットを1基ずつ搭載。PCとのデータの受け渡しにも便利

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