米Appleは11月29日(現地時間)、「iTunes 11」の提供を開始した。コンテンツを楽しむという原点に戻って、プレーヤー、ストアともにコンテンツにアクセスしやすい新デザインに刷新。iCloudとの連携を強化した。対応環境は、MacがMac OS X 10.6.8以上。Windowsは、Windows 8/ 7/ Vista(32bit)/ XP(Service Pack 2以降)。MacユーザーはOS Xのソフトウエア・アップデートからMac App Store経由でアップデートできる。

iTunes 11はコンテンツを前面に押し出したデザインになっている。例えば、ミュージックをアルバム表示すると、左右ぎりぎりまで使ったエッジトゥエッジデザインでカバーアートが並ぶ。クリックするとカバーアートの下に曲情報が広がり、画面を切り替えることなく曲再生やプレイリストへの追加などを行える。

完全に新しいデザインになったため、最初にユーザーインターフェイスの説明やチュートリアル動画へのリンクが表示される。左上にミュージック/ムービー/テレビ番組などを切り替えるボタン、右上にデバイスとiTunes Storeのボタン

エッジトゥエッジで全体にアルバムが並ぶアルバム・ビュー。ワンクリックで曲情報などが広がる。美しく、アルバムを閲覧して楽しいデザイン

アーティスト別の表示

ジャンル別の表示

センターディスプレイの「次はこちら」アイコンをクリックすると、再生リストが現れる。アルバムや曲をブラウズしながら「"次はこちら"に追加」を選ぶとリストに追加される。"次はこちら"の曲はリスト上で並べ替えたり、削除することが可能だ。

曲ごとの表示は初期のiTunesに近い

「次はこちら」アイコンをクリックして、これから再生される曲にアクセス

検索機能も強化された。検索ボックスに入力すると、1文字ごとにライブラリ全体から検索した結果が表示される。すばやい絞り込みが可能だ。

ミニプレーヤーも新しくなった。再生中は曲情報を表示し、ポインタをプレーヤーに合わせると操作ボタンに表示が変わる。"次はこちら"やプレイリストへの追加機能を備えるなど、小さいながらも多機能である。

新しいミニプレーヤー。右側に"次はこちら"と検索、曲再生中は中央に曲情報

ポインタを合わせると中央にコントロールボタンが現れる

iTunes StoreはiOS版と統一されたデザインになり、Mac、iPhoneやiPadで同じように利用できるようになった。最新のおすすめを見つけやすく、他のピックアップも棚にきれいに並んで見やすい。プレビュー機能が改善され、再生しながら違うコンテンツのページに移動したとしても最後までプレビュー再生が継続するようになった。

iCloudにあるユーザーが購入した音楽、ムービー、テレビ番組をiTunesのライブラリに表示でき、iCloudから直接再生したり、ダウンロードしてオフライン再生することが可能。ムービーやテレビ番組の再生はiCloudに記録され、デバイスを変えても続きから楽しめる。