中身はしっかりUltrabok
さて、「ASUS TAICHI」はその大きな特徴である、2つのディスプレイに注目が集まるが、本体もUltrabookとして申し分ない製品だ。2つのディスプレイを支える金属素材のフレームを用いていながら、本体の薄さは最薄部で3mm、最厚部でも17.4mmと薄型化を実現している。また重量も約1.25kgとモバイルPCとしても十分な軽さとなっている。
インタフェースは、USB 3.0×2、microHDMI×1、mini-VGA×1、IEEE802.11a/b/g/n対応無線LAN、Bluetooth 4.0、マイク/ヘッドホンコンボジャック×1、メモリースロット(SDメモリーカード対応)、Webカメラ(イン:92万画素、アウト:500万画素)など、薄型ノートとして標準的なものとなっているが、付属品としてVGAアダプタとイーサネットアダプタがセットになっている。ビジネスシーンで利用するには、まだまだ有線LANも必要になるためあらかじめ付属するのは助かる。
右側面は電源ボタンとmicroHDMI、USB 3.0×1と電源コネクタが配置されている |
左側面はUSB 3.0×1とmini-VGA、カードリーダ、オーディオジャック、タブレット画面のスクリーンロックボタンを配置 |
また、256段階の筆圧検知に対応した専用のEMRペンも付属し、天面側のディスプレイでは指での操作のほかにペンでのタッチ操作も可能となっている。
キーボードはLEDバックライトを搭載した、アイソレーション型のイルミネートキーボード。特に不自然な配列などもない。薄型ノートだけに、キーストロークは浅めだが、全体的な打鍵感は比較的よい方だといえる。
タッチパッドは、105×64mmの広めとなっている。スクロールやスワイプなどのマルチタッチジェスチャーにももちろん対応している。ただ筆者の場合、手がでかいからか、キーボードを打っていると手のひらがあたってしまって、カーソルが移動してしまうことがしばしばある。タッチパッドを無効にすることもできるのだが、タッチパッドを使いたいときにいちいち有効と無効を切り替えるのも面倒だ。
ジェスチャー機能を生かそうとすると、どうしても広いタッチパッドが必要で、しかも便利なのは分かるが、もう少し誤タッチを検出する精度が向上すればと思う。
次のページ:デュアルスクリーンはパフォーマンスに影響するか