ASUSTeK Computerは14日、同社製PCの2012年冬モデルとしてWindows 8搭載PC14機種21モデルを発表した。これに合わせて都内で製品発表会を開催。ASUSTeK Computer 会長のジョニー・シー(Jonney Shih)氏が登場し、同社の最新ノートPCやオールインワンPCなどを紹介した。
ASUSTeK Computer 会長のジョニー・シー(Jonney Shih)氏 |
シー氏はまず、同社が掲げる「IN SEARCH OF INCREDIBLE」というキャッチコピーについて触れ、「私にとって『INCREDIBLE』とは、不可能と思われることに挑戦して、現状を変えていく勇気」だとした。"INCREDIBLE"とは「途方もない」あるいは「信じられない」といった意味の言葉で、同社では"INCREDIBLE"なことに挑戦する人をサポートするために、"INCREDIBLE"な製品を作ることを目標としている。
"INCREDIBLE"なイノベーションとして、シー氏が紹介したのが、世界初となる表裏のデュアルスクリーンを搭載したUltrabook「ASUS TAICHI」だ。「TAICHI」とは陰陽の「太極」を意味しており、相反する要素が調和し、融合して生み出された形だという。
「ASUS TAICHI」には、通常のディスプレイ面に加えて、外側の天板部分にタッチ対応ディスプレイを備え、2つのディスプレイに同じ内容を表示する「ミラーモード」、2つのディスプレイにそれぞれ違う内容を表示させる「デュアルスクリーンモード」などの表示が可能となっている。
■ASUS TAICHIの詳細記事はこちら
【レポート】世界初のデュアルスクリーンモバイル、ASUS「TAICHI」実機レポート
このほか、すでに発表済みのマルチタッチ対応11.6型ノートの「ASUS VivoBook」や、Windows 8搭載タブレット「ASUS VivoTab」、CPUにNVIDIAのTegra 3を採用したWindows RT搭載タブレット「ASUS VivoTab RT」などが紹介された。
■製品発表記事はこちら
・ASUS、タブレットPCやUltrabookなどWindows 8/RT搭載製品を一斉に発表
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・ASUS、Tegra採用のWin RT搭載10.1型タブレット「ASUS VivoTab RT TF600T」
同社では「Customer Happiness 2.0」として、デザインや液晶の表示まで含めた「美しさ」「サウンド」「ユビキタス」「タッチ」「レスポンスの速さ」に力をいれている。こうした要素がユーザーの満足度に直結するとして、今後も「Customer Happiness 2.0」を追求するという。
会場には国内未発表の製品も
発表会が行われた会場には、同社製PCの2012年冬モデルが展示されたほか、国内未発表の製品が参考展示として公開された。
「VivoTab Smart」は国内未発表の製品。10.1型ディスプレイを搭載したWindowsタブレットで、iPadのSmart Coverのような折りたたんでスタンドになるカバーが用意されるほか、オプションのBluetoothキーボードでノートPCのように使うことも可能。詳細なスペックなどは未定となっている。
また、参考展示としてはキーボードが着脱できる「TransBook」も公開。13型クラスのディスプレイにIntel Core i7プロセッサを搭載した「超」薄型のWindows 8搭載ノートとなっている。
「All-in-One PC ET2300INTI」は10点マルチタッチに対応した23型ディスプレイを搭載した一体型PCで、2つのヒンジでディスプレイを垂直に立てた状態から水平まで自由に調節できる。発売は12月中旬以降で、店頭予想価格は149,800円。
27型ディスプレイを搭載した「All-in-One PC ET2701INTI」も展開するが、こちらは通常のディスプレイと同様の角度調整となる。発売は11月下旬以降で、店頭予想価格は169,800円。
「CG8890」は、Intel Core i7 3960X Extreme EditionとKepler世代最上位のNVIDIA GeForce GTX 690を搭載するハイエンドのゲーミングPC。Intel標準のTurbo Boost機能を拡張する独自設計のオーバークロック機能を搭載し、オーバークロックすると廃熱のためケース側面が開くギミックが備えられている。発売は11月下旬以降で、店頭予想価格は398,000円。