セキュリティ修正

Thunderbird 17では、12個のセキュリティ修正があった。重要度レベルが「最高」は、以下の5個である。

  • Address Sanitizerを使って発見されたバッファ解放後の問題(2件)
  • CSSのパス上でSVGテキストを組み合わせた場合のクラッシュ
  • GIF画像処理におけるバッファオーバーフロー
  • さまざまなメモリ安全性の問題

他の7件は、[高]レベルである。すみやかに、アップデートしてほしい。また、Firefox同様にThunderbirdも延長サポート版(ESR:Extended Support Release)がリリースされた。前バージョンのThunderbird 10 ESRは、12週後にセキュリティアップデートが終了する。それまでに移行の準備を進めてほしい。

IMAPサーバの使用量を表示する-Display Quotaアドオン

最近のメールサーバの多くは、IMAPサーバである。ユーザー側では、件名などのみを表示し、本体や添付ファイルはIMAPサーバ上に残しておく。必要なときだけ、ダウンロードすることで、負荷をかけないですむ。ローカルのディスク消費も抑えられ、便利な仕組みである。しかし、IMAPサーバにメールを残したままにしていると、メールが満杯になってしまうこともあるだろう。そんな用心のために使いたいのが、Display Quotaアドオンである。アドオンマネージャで、Display Quotaで検索する。

図7 Display Quotaで検索

いちばん上にみつかる。[インストール]をクリックして、インストールを開始する。再起動後に有効になる。ステータスバーの右に使用量を表示するインジケータが付く。

図8 ステータスバーのインジケータ

さらに、インジケータの部分にマウスポインタを載せると、数値で表示される。

図9 数値で表示、日本語がおかしい?

アドオンマネージャ[設定]、もしくはインジケータを右クリックして[オプション]を選ぶと、Display Quotaの設定画面となる。

図10 Display Quotaの設定画面、[General]タブ

[General]タブでは、IMAPサーバの使用量が一定のパーセンテージを超えた場合の警告の設定が行える。デフォルトでは、95%に設定されている。この値になったら警告を発するようになっているが、値を変更したり、無効にすることもできる。[Appearance]タブでは、インジケータのサイズを変更できる。

図11 Display Quotaの設定画面、[Appearance]タブ

筆者の環境で試してみたが、わずかに変化する程度であった。 さて、この例ではGmailを使った。メールボックスの容量は10GB以上あり、容量を意識する必要もない。したがって、Display Quotaアドオンもあまり意味ないかもしれない。しかし、容量があまり大きくないIMAPサーバを利用する際には、役立つだろう。そんなときに思い出してほしい。