薄型軽量モデルが揃うUltrabookの中でも、群を抜いた軽量ボディを誇るNECの「Lavie Z」。13.3型液晶ディスプレイを搭載しながらわずか875gという軽さに、文字通り度肝を抜かれた人も少なくなかったのではないだろうか。

初代モデルが7月に発表されてから、すでに4カ月余りが経つが、いまだにこれを超えるモビリティを実現した13型サイズのノートPCは出てきていない。

その"衝撃的"と言っても過言ではないボディを継承し、OSをWindows 8に変更したモデルが登場した。本稿では、「Lavie Z LZ750/JS」の基本性能や、新OSでの使い勝手などを中心に紹介していこう。

Lavie Z LZ750/JS

■主な仕様   [製品名] Lavie Z LZ750/JS   [CPU] Intel Core i7-3517U(1.90GHz)   [メモリ] 4GB   [ストレージ] 約256GB SSD   [光学ドライブ] なし   [グラフィックス] Intel HD Graphics 4000(CPU内蔵)   [ディスプレイ] 13.3型ワイド(1,600×900ドット)   [テレビ機能] なし   [OS] Windows 8   [店頭予想価格] 157,300円前後  

衝撃的な極薄軽量ボディを踏襲

13.3型サイズでありながら900gを切る軽量ボディで注目を集めたNECの「Lavie Z」シリーズ。その筐体と高性能を踏襲しつつ、OSを従来のWindows 7からWindows 8に変更したモデルが、今回レビューする「Lavie Z LZ750/JS」だ。

本体サイズは従来のままで、最厚部は約14.9mm。質量も変わらず、約875gとなっている。ちなみに、同時に登場した下位モデル「LZ550/JS」はマグネシウムリチウム合金の代わりにマグネシウム合金を採用しており、重さが約890gと少し重くなっている。その差を見ると、本機に使用されているマグネシウムリチウム合金がいかに軽量であるかが分かるはずだ。

CPUは従来通り、Intel Core i7-3517U(1.90GHz)を搭載する。メモリは4GBでストレージは256GBのSSDを採用している。ディスプレイ解像度も1,600×900ドットと、前モデルから変更はない。

なお、液晶ディスプレイは光沢パネルのため映り込みはそれなりにあり、日中の窓際などで使う場合は外光の反射が多少気になることがある。また、視野角がそれほど広くないため、斜めからだと色が少し変化して見える。もっとも発色はきれいで、写真や動画も鮮やかに再現してくれるので、通常の使用で問題になることはあまりないだろう。

Lavie Zを横から見たところ。ディスプレイ部、キーボード部ともに非常に薄い

真横に近い角度から液晶ディスプレイを見たところ。視野角があまり広くないため色が変化しているが、表示内容自体はある程度確認できる

インタフェースも前モデルと同じで、USB 3.0とUSB 2.0、HDMI、ヘッドフォン、SDカードスロットなどが搭載されている。本体前面のインジケータ類も従来と同じ。液晶上部にはこれまで通り720pの動画撮影に対応したWebカメラが内蔵されている。

本体前面には、稼働状態を示すインジケータが搭載されている

本体右側面には、電源コネクタ、USB 3.0、USB 2.0、HDMI、ヘッドホン端子などが搭載されている。HDMIは標準サイズなので、アダプタをつけなくても一般的なHDMIケーブルをそのまま挿せるのが便利

本体左側面には、SDカードスロットが搭載されている。SDHCおよび、SDXCメモリーカードにも対応している

このほか、キーボードのレイアウトも前モデルから変更はない。ただし、OSがWindows 8へ変更したのに合わせて、Windowsキーのアイコンが、"スタートボタン"をモチーフにした円形のものから、"スタート画面"をモチーフにしたものに変わっている。新モデルの外見で目につく変化は、このWindowsキーくらいだ。

液晶ディスプレイ上部に内蔵されているWebカメラ。720pの動画を撮影できる。ビデオ通話などに便利だ

LaVie Zのキーボード。キーストロークは少し浅めだが、標準的な配列でキーピッチに余裕があるため打ちやすい

Windowsキーは、アイコンを新OSに合わせたデザインに変更している

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