家庭用テレビと変わらない使い心地のテレビ機能

テレビ機能は非常に軽快だ。フルHD対応ディスプレイだけに映像も綺麗で、少なくともPCに搭載されているテレビ機能としては十分すぎる性能を持っていると感じられた。

Windows内では同社謹製のテレビ視聴アプリ「SmartVision」を利用して視聴・録画を行える。リモコンの「テレビメニュー」ボタンを押すと簡単にテレビ機能が起動でき、アプリケーション内の動作も快適だ。家庭用テレビと動きが似ていて、扱いやすい。2番組の同時録画(W録画)にも対応している。

番組表。フォントや字の大きさは問題ないが、色分けが少なく番組のジャンルが一見してわかりづらい点は残念だ

テレビ番組の画面。発色や明るさは標準的

カテゴリと内容を十字ボタンで簡単に選べる、非常に軽快で使い勝手の良い「SmartVision」のテレビメニュー

リモコンの左上にある「テレビ」ボタンはWindowsとは別の動きで起動する「ぱっと観テレビ」だ。ボタンを押すとWindowsが起動していなくとも瞬時に起動し、すぐにテレビが見られる。この機能はWindowsが起動している時でも利用可能で、単純に見るだけならばこちらの方が動きはさらに軽快だ。W録画をしながら「ぱっと観テレビ」でテレビを視聴することもできる。

「SmartVision」は、フレッツの光回線向けテレビ番組「ひかりTV」にも対応するし、キーワード録画、新番組の自動録画、シリーズ自動録画など録画機能が充実している。サウンドも良好で、正面に座っていると立体感も感じられた。テレビライフを充実させたい人にもちょうど良いだろう。

優秀な家庭向け据え置き型デスクトップ

PCMARK7およびWindowsエクスペリエンスインデックスの結果は以下表のようになった。グラフィックス機能としてIntel HD Graphics 4000を採用しているため、最新の3Dゲームなどを楽しむには少々力不足という結果が出ている。しかし、その他の面では非常に良好な結果だ。

PCMARK7の結果

Windowsエクスペリエンスインデックス

プロセッサ 7.6
メモリ 8.1
グラフィックス 5.9
ゲーム用グラフィックス 6.5
プライマリハードディスク 5.9

CPUはIntel Core i7-3630QMで、メモリは8GB。HDDは約3TBとテレビ録画もたっぷり楽しめる。そして光学式ドライブはブルーレイディスクドライブだ。Microsoft Office Home and Business 2010もプリインストールされており、家庭での一般的なPC利用で困ることはない。

画面から少し離れて使うことが多いという23型大画面のAVPCに、タッチパッド搭載リモコンという新しいアイテムで対応した「VALUESTAR W」は、家庭でのニーズにしっかり応えてくれるマシンに仕上がっている。

製品名 VALUESTAR W VW770/JS
CPU Intel Core i7-3630Q(2.40GHz)
チップセット Mobile Intel HM77 Express
メモリ 8GB(PC3-12800)
ストレージ 約3TB SATA HDD
光学ドライブ BDXL対応ブルーレイディスクドライブ(DVDスーパーマルチドライブ機能付き)
グラフィックス Intel HD Graphics 4000(CPU内蔵)
ディスプレイ 23型ワイド液晶(1,920×1,080ドット)
ネットワーク 10BASE-T/100BASE-TX/1000BASE-T×1対応有線LAN、IEEE802.11a/b/g/n対応無線LAN
インタフェース USB 3.0ポート×4、USB 2.0ポート×4、HDMI出力ポート×1、HDMI入力ポート×2、D4映像入力×1、音声入力×1系統、Mini DisplayPort出力(Thunderboltコネクタ兼用)×1、ヘッドフォン出力/ライン出力兼用ポート(3.5mmステレオミニジャック)×1、マイク入力/ライン入力兼用ポート(3.5mmステレオミニジャック)×1、アンテナ入力(同軸コネクタ)×1
メモリースロット デュアルメモリースロット(SDHC/SDXCメモリーカード、メモリースティック デュオ/PRO-HG デュオ
テレビチューナー 地上・BS・110度CSデジタル放送対応テレビチューナー×2、地上・BS・110度CSデジタル放送対応視聴専用シングルテレビチューナー×1(ぱっと観テレビ)
サイズ/重量 W560×D237×H447mm(最小傾斜・高さ最低時)、約16.2kg
OS Windows 8 64bit
店頭予想価格 214,800円前後