スクリプトを書かなくても思い通りに簡単に旬なサイトを構築

jQueryベースのスクロール型のWebサイトが作れる「LiVE for WebLiFE*」(以下略LiVE)を販売するデジタルステージは、2012年10月現在同社のWebサイトでLiVEや「BiND for WebLiFE*」(以下略BiND)で作成したWebサイトを募集し、優秀なサイトをPickUPサイトとして紹介している。これらの中でPickUPサイトとして取り上げられたWebサイトは、どれもクオリティが高い。

そして特筆すべきは作り手がWebデザイナーではなく写真家、イラストレーター、ミュージシャンなど他の分野のプロばかり。彼らは、ほとんどがLiVEを使ってはじめてスクロール型Webサイトの作成に挑戦した人ばかりなのだ。スクリプトの記述ができなくても、アイデア次第でコンテンツの魅力を引き出せるという点が面白い。今回は、はじめて作成した人でもこのようなWebサイトを作成できる秘密を紐解いてみる。

撮影した大量の写真が引き立つプロフィールサイト「wonder photo project」

図02 「wonder photo project」 ユウキさん

トップ画像からフルスクリーンの写真が大量に使われているのが目に付く。サイトは、トップページが横スクロール形態で、コンテンツ内のフォトギャラリーが縦スクロール形態になっている。それぞれのスライドはすべて全画面の写真が配置されている。

「wonder photo project」の中で一番の見所は、作者のユウキさんが撮影した見事な写真の数々だ。この横スクロールのスライドも撮影した写真を見せる上では最適の選択だろう。

図03 ABOUTページ

ユウキさんのフォトギャラリーを見ると、写真のピックアップの仕方に特徴がある。「more than nude」「you are the one」「blue」の三つのフォトギャラリーは、それぞれのカテゴリーに合わせて複数の写真がアップされているが、これを見るとただ写真を配置するだけでなく、配置の順番にストーリー性を持たせている。

図04 フォトギャラリー「you are the one」

フォトギャラリーの写真のピックアップと配置にも非常にセンスが必要なことがわかる。また、それぞれのスライドに合わせたミュージックをちゃんと入れているのもいい。かなり完成度の高いプロフィールサイトといえるだろう。

作成者のユウキさんが、Webサイトを作成する上で重視した点については、「写真をメインにしたサイトなので、とにかく大きく表示してインパクトのあるものにしました。トップはもちろんのこと、各ページにはイメージする写真を背景として設定しました」とのこと。

図05 フォトギャラリー「blue」

サイトの自己評価は、50点と厳しめ。「『このサイト、めっちゃカッコイイだろ』って思ったのですが、『ナイスサイト』に紹介されている他のサイトをみると・・・私のサイトは『まだまだ』だなぁって」と非常に謙虚。これからも少しずつ改良していく予定とのことなので、写真などの更新に今後も注目したい。