米Appleは11月1日、「iOS 6.0.1ソフトウェア・アップデート」の提供を開始した。対象となる端末は、iPhone 5、iPhone 4S、iPhone 4、iPhone 3GS、iPad (第3世代)、iPad 2、iPod touch (第5世代、第4世代)。

iOS 6.0.1はバグ修正を主目的としたアップデートだ。今回はiPhone 5初のOSアップデートになるが、同アップデートを通じてiPhone 5にソフトウェア・アップデートをワイヤレス (OTA: over-the-air)でインストールできない問題があることが明らかになった。パソコンに接続し、iTunes経由でiOS 6.0.1にアップデートすると、OTAアップデートの問題も解消する。しかし、OTAでしかiPhone 5のOSをアップデートできないユーザーは、iOS 6.0.1へのアップデートの前に、OTAを可能にする準備が必要になる。

まずiPhone 5で「設定」から「ソフトウエア・アップデート」に進むと、「iOS 6.0.1ソフトウェア・アップデート」ではなく、「iPhone 5 アップデータ」というiPhone 5でOTAアップデートを可能にするためのパッチプログラムの説明が表示される。パソコンに接続せず、そのままOTAアップデートを継続するなら「詳しい情報」をタップし、iPhone 5 アップデータを「ダウンロードしてインストール」する。完了したらホーム画面に「iOS Updater」という修正アプリが現れるので、タップして実行する。完了後、ソフトウエア・アップデートに戻り、iOS 6.0.1ソフトウェア・アップデートを行う。

iPhone 5のOTAアップデートの問題のほか、iOS 6.0.1には以下のような問題に対する修正が含まれる。

  • キーボード上に横線が表示される問題

  • カメラのフラッシュが消えなくなる問題

  • いくつかの場合にiPhoneでモバイルデータ通信ネットワークが使用できなくなる問題

  • ロック画面からPassbookパスの詳細にアクセスできる可能性があるパスコードロックの問題

  • Exchange会議に関する問題

機能改善は2つ。iTunes Match用の“モバイルデータ通信”スイッチが統合された。また暗号化されたWPA2 Wi-Fiネットワークに接続しているiPhone 5と第5世代iPod touchの通信が安定する。