Analog Devices(ADI)は、高速のデータコンバージョンや最適なSNR(S/N比)性能を必要とする通信や計装機器向けに、低ジッタのRFクロックIC「AD9525」を発表した。

同製品はAD9525は、出力周波数245.76MHzにおいて、外付けVCO(電圧制御発振器)から生じるジッタを含め、83fs(1kHzから100MHzオフセット範囲)の絶対ブロードバンドRMS(二乗平均)ジッタを実現するほか、同周波数において、12kHzから20MHzのオフセット範囲では46fsのRMSジッタを実現している。

また、競合クロック製品に比べおよそ3倍高速となる最高3.6GHz出力周波数までサポート。この高速と低ジッタの組み合わせは、計装機器や防衛用電子機器のような、GSps領域でのデータ・コンバージョン動作のためにクリーンなクロック生成を必要とするアプリケーションにとって最適だと同社では説明する。

出力to出力スキューは25ps、出力数はLVPECLが8本とLVPECL SYNCが1本となっており、すでに量産出荷を開始している。1000個受注時の単価は8.33ドル(米国における販売価格)となっている。

最高3.6GHz出力周波数までサポートする低ジッタRFクロックIC「AD9525」