文部科学省は30日、世界最高水準の研究推進を目指す「世界トップレベル研究拠点プログラム」(WPI)の拠点研究機関として、新たに筑波大学、東京工業大学、名古屋大学を選んだと発表した。これまでに選定の6機関と合わせ計9拠点となった。

新規3拠点は次の通り。

●筑波大学「国際統合睡眠医科学研究機構」(拠点長、柳沢正史教授):睡眠覚醒を制御する仕組みを明らかにして、睡眠障害や関連疾患の病態解明、その予防・治療法を開発する。少子高齢化社会に生きる人々の心身健康度向上に貢献する。

●東京工業大学「地球生命研究所」(同、廣瀬敬教授):地球の形成から生命誕生前後までの地球環境の解明に重点を置き、生命ならびに持続可能な生態系の誕生と進化を探る。地球学を生命惑星学へと発展させて、太陽系内外の生命探査計画に貢献する。

●名古屋大学「トランスフォーマティブ生命分子研究所」(同、伊丹健一郎教授):世界屈指の分子合成力を推進力に、生命科学・技術を根底から変える革新的機能分子「トランスフォーマティブ生命分子」を生み出す。究極的には食糧の安定供給など、地球規模の問題解決に貢献する。

世界トップレベル研究拠点プログラム(World Premier International Research Center Initiative:WPI)は、世界から第一線の研究者が集う高い研究水準と優れた研究環境を誇るような「世界に見える研究拠点」づくりを目指して、2007年度から開始された。すでに選定の拠点研究機関は、東北大学「原子分子材料科学高等研究機構(AIMR)」、東京大学「数物連携宇宙研究機構(IPMU)」、京都大学「物質-細胞統合システム拠点(iCeMS)」、大阪大学「免疫学フロンティア研究センター(IFReC)」、物質・材料研究機構「国際ナノアーキテクトニクス研究拠点(MANA)」、九州大学「カーボンニュートラル・エネルギー国際研究所(I²CNER)」。

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