基本性能も順当に進化。Thunderboltの活躍に期待

新Lavie Lのラインアップは、フルHD液晶パネルと3波デジタルテレビチューナーを搭載した「LL770」と、チューナーを省きディスプレイに1,366×768ドットのHD液晶パネルを採用した「LL750」の2種類に分けられる。液晶とテレビ機能、ボディカラー、バッテリ駆動時間以外の仕様はすべて共通だ。

テレビチューナーは従来通り「ワイヤレスTVデジタル」に内蔵

いずれのモデルも、CPUは夏モデル(LL770/HS)の第3世代Core i7-3610QM(2.30GHz)から、最新となる第3世代Core i7-3630QM(2.40GHz)に置き換えられた。メモリ搭載量はこれまで通り8GBで、グラフィックスも前モデル同様CPU内蔵のインテルHDグラフィックス4000を採用している。このほか、1TBのHDDやBDドライブなども従来のまま。そのため、CPUの性能アップ分が、全体のパフォーマンスを底上げしていると推測できる。

そこで参考のためベンチマークソフトのPCMark7で性能をチェックしてみたところ、PCMarkスコアは前モデルの2950に対して本機は3273と1割ほど向上していた。採用しているOSが異なるため単純な比較はできないが、基本性能は順当に進化していると言っても差し支えないだろう。

PCMark7で性能をチェックしてみたところ、PCMarkスコアは3273を記録。前モデルが2950だったので、1割ほどアップしていることになる

ちなみにWindowsエクスペリエンス インデックスも、プロセッサのサブスコアが前モデルの7.6から7.8にアップしている。前モデルもCPU性能に関して不満はなかったので、本機でもパフォーマンス不足を感じる場面はほとんどないだろう。

前モデル(LL770/HS)と本機のWindowsエクスペリエンス インデックスの結果。左が前モデルの結果、右が本機の結果となる。プロセッサのスコアが向上している

インタフェース周りは、前モデルと同じくUSB 3.0×4、USB 2.0、LAN、IEEE 802.11a/b/g/n、ミニD-Sub15ピン、HDMIなどを搭載しているが、今回はそれに加えてThunderboltポートを1基装備している。

Thunderboltポートを1基装備。mini DisplayPortと兼用だ

Thunderboltはインテルとアップルが共同開発した技術で、これまでMacBookファミリーなどには搭載されていたが、Windows PCでの採用例はごくわずか。

しかし、USB 2.0の約20倍というデータ転送速度や、複数の対応機器を数珠つなぎにできるデイジーチェーン対応、Mini DisplayPortとの互換性、USBに比べて大きな給電能力などメリットは数多く、外付けストレージを中心に対応製品は徐々に増えてきている。

現状はまだ一般ユーザーにとってなじみのあるインタフェースとは言えないが、今後対応機器が増えるにともない利用するシーンも増加するだろう。とくに映像編集などで大容量データを扱う機会の多いユーザーにはうれしい機能強化である。

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