米Microsoftは10月23日(現地時間)、同社のリモートデスクトップ関連の専用ブログである「Remote Desktop Services Blog」で、 Windows 7 Service Pack 1およびWindows Server 2008 R2 Service Pack 1にRDP(Remote Desktop Protocol) 8.0を適用するKB2592687をリリースしたと発表した。

KB2592687を適用すると、「リモートデスクトップ接続」で使用するRDPがバージョン7.1から8.0にアップデートし、Windows 8と同等の機能が使用可能になる。動的なセッションでのUSBリダイレクトや、VoIPアプリケーション使用時におけるRemoteFXメディアのリダイレクトAPIをサポート。また、ホスト側となる場合もRemoteFX for WANに代表される各RemoteFXの機能が使用可能になる。なお、Windows 8の仕様変更に伴い、シャドウコマンドを使用したセッションのリモート監視や、Aero Glassの処理は廃止された。

なお、KB2592687は、前述のナレッジベースやダウンロードセンター、Windows Update経由で入手可能。適用時はコンピューターの再起動が必要となる。また、 UDP接続時にプロトコルのオーバーヘッドを減らすDTLS(データグラムトランスポート層セキュリティ)をサポートするKB2574819もあわせて公開された。これによりLANだけでなくWAN経由でのリモートデスクトップ接続のパフォーマンスも改善するという。

KB2592687はWindows Updateでも配布されている

KB2592687適用後は、RDPのバージョンが8.0に更新される

Windows 8マシンに接続した場合、操作を行うリモートコマンドを実行できる