ネットでは価格に関する意見が多数

キーノートから一夜明け、インターネットには様々なユーザーの声が出てきている。もっとも多い意見は「スペックの割に価格が高い」というものだ。これはおそらく、先日発売されたGoogleのタブレットNexus 7や、AmazonのKindle Fire HDと比べてのことだろう。特にNexus 7に関しては、キーノートの中で露骨に比較する場面があっただけになおさらである。

たしかにiPad miniは、Nexus 7の1万9,800円、Kindle Fire HDの1万5,800円に比べてかなり高い。ただしこれは、iPad miniが高いというよりも、他の2つが安すぎるのだ。冷静に考えれば、iPad 2と同等のスペックを持ちながらコンパクト化に成功したiPad miniの価格は、それほど高すぎるというほどではない。

とはいえ、画面解像度やCPU、RAMなど、スペック面でiPad miniが劣っているのは事実であり、その上さらに1.5倍の金額をふっかけられたのでは、「高すぎる」という声が出るのも致し方ないところだろう。

もっとも、スペックだけで判断できないのも、Apple製品の特徴である(iPhoneより高スペックなAndroid機はいくらでもあるが、それらがiPhoneより売れているかというとそうではない)。実際に触ってみて、どんなユーザー体験を提供してくれるのか。本当にiPad miniが"高すぎる"のかどうか、それから判断しても遅くはない。