My Cloudは従来からの「Photo」に加え、「TV・AV」「ECO」などが加わる

続いて富士通 執行役員の齊藤邦彰氏が、新商品ラインナップの説明のために登壇。まずは個人向けクラウドサービスMy Cloudの新機能について説明を行った。My Cloudは今回の発表に合わせて、夏モデル時点でリリースされたPhotoの機能を強化し、さらにTV・AV、ECO、Best Life Supportといった新メニューを追加した。Photoでは、離れた場所にあるPC上の写真をスマートフォンから閲覧できる。また、TV・AVでは音楽や録画番組の共有が可能だ。

齊藤氏は、まずはMy Cloudのサービスについて、デモを行いながら説明した

Photoでは、遠隔にあるPCに保存してある写真の閲覧がスマートフォンで行える。TV・AVでは音楽や録画番組の共有が可能になる

ECOは家電製品との連携機能で、エアコンの電源オフなども外出先から行える。Best Life Supportはクラウドネットワーク上でPCの健康状態などをチェックするというもの。不具合があれば、富士通のアドバイザーによるサービスを受けられる。富士通ではタブレット、ノートPC、デスクトップPCなど様々なデバイスで利用できる安心・安全のクラウドサービスMy Cloudを今後も提供し続けていくとしている。

壇上で齊藤氏がスマートフォンを操作すると、離れた場所にあるエアコンの電源がオフになった

Best Life Supportは"PC専門医がいつもそばに"いるような安心感が得られるサービス。クラウドを安心して楽しめるようにする、というのがMy Cloudのひとつのポイントだ

また、Windows 8で利用できる新開発の技術についても紹介が行われた。「視線アシスト機能」は、先のCEATEC JAPAN 2012でイノベーションアワード「審査員特別賞」を受賞した技術。視線移動でページスクロールや写真の切り替えを行うことができるものだ。

Windows 8では視線アシストやハンドジェスチャーなど、富士通が開発するヒューマンセントリックテクノロジーの粋を体感できる(写真左)。会場ではその動作デモも行われていた(写真右)

「Floral Kiss」は女性社員が中心となって企画・開発

続いては新製品の紹介となる。「ARROWS Tab Wi-Fi QH55/J」は、世界最薄(9.9mm)を実現したWindows 8搭載のタブレット。防水・防塵機能もサポートしており、風呂場やキッチンなど水まわりでも気軽に利用できる。「STYLISTIC QH77/J」は、タブレットとしてもノートPCとしても利用できるコンバーチブルモデルのWindows 8搭載端末だ。

「ARROWS Tab Wi-Fi」はIPX5/7/8対応の防水性能を誇る。壇上では齊藤氏が実際に水槽の中に沈められていた製品を取り出し、動作することをアピールするシーンもみられた

2way構造により利用シーンが広がる「STYLISTIC QH77/J」

LIFEBOOK AH78/JA」「LIFEBOOK SH76/J」は光ドライブ搭載デバイスにおける世界最薄を実現したノートPC。「ESPRIMO FH98/JD」「FH77J/D」は音と映像と操作性に最新の技術を注ぎ込んだ「デスクトップの最高峰」として訴求するモデルだ。また、女性向けPCの新ブランド「Floral Kiss(フローラルキス)」も発表された。これは富士通の女性社員が中心となり企画・開発を進めたもので、「PCに、エレガンスを」のコンセプトのもと、女性ならではのこだわりが随所に散りばめられている。商品の詳しい説明は、マイナビニュースの別稿を参照してほしい。

光ドライブ搭載デバイスで世界最薄を実現した「LIFEBOOK AH78/JA」「LIFEBOOK SH76/J」(写真左)と、デスクトップの最高峰として訴求する「ESPRIMO FH98/JD」「ESPRIMO FH77J/D」(写真右)

「Floral Kiss」の説明は、実際に開発に携わった女性社員が登壇して行った

最後に斎藤氏は「人の幸せを支えるMy Cloudサービスを発展させるとともに、それを活用するためのデバイスもさらに進化させていきます。今後も富士通のサービスにご期待ください」と結んだ。

今期のPC販売は700万台を目指す、クラウドの海外展開は「早ければ来年にも」

ここからは、質疑応答の時間が設けられ、大谷氏と斎藤氏が記者団の質問に答えた。

Windows 8を搭載するコンバーチブルモデルについては、他社でも開発が進んでいるなか、富士通ではどのように違いをアピールしていくのか――という質問に、斎藤氏は「高スペックで処理が速く、世界最薄のボディにより持ち運びにも便利である点」を訴求していく考えを示した。また、富士通のPC販売台数に関しては、今期は総計で700万台を目指しており、Windows 8の登場による市場の活性化に期待感を抱いているという。

My Cloudは他社製品でも利用可能かとの問いに大谷氏は「可能である」と回答。富士通製品で利用する場合の使い勝手の良さで、他社製品との差別化を図っていきたいとした。またクラウドサービスについては海外でも展開していく考えだといい、「単純にハードウェアを売っていくだけでは厳しい時代。富士通ではハードウェアの開発力に加え、サポートサービス、クラウドサービスなどにも取り組んでいる。富士通の総合力を活かしていきたい」と大谷氏。海外展開の時期について、斎藤氏は「早ければ来年にも」と明言した。

EXILEのMAKIDAIさんとE-Girlsのメンバーも製品をアピール

最後に、新CMで起用されたEXILEのMAKIDAIさん、E-GirlsのAmiさん、藤井萩花さん、KARENさんがゲストとして登壇。新商品の印象などについてトークセッションを行った。MAKIDAIさんが出演するCMは、「ARROWS Tab Wi-Fi」の薄さと防水機能をアピールしたもの。撮影現場で端末に触れた際の印象をMCに聞かれると「薄くて軽くてスタイリッシュで、感度もとても良かった。プライベートも仕事も充実したものになりそうです」と答えた。

CMキャラクターの4人が登壇し、新商品をアピール

E-Girlsの3人が出演するCMでは、旅先で「Floral Kiss」が活躍する。Amiさんは「女性社員が開発したPCならではのデザインで、女子ゴコロが分かってるなと思いました」、藤井さんは「マウスが小さくて使いやすい、電源パーツがパール調で綺麗、開口部は爪の長い女性でも開けやすいなど、ささやかなポイントが嬉しい」、KARENさんは「キーボードがクリスタル調で、毎日触っていたくなります」などとコメント。3人とも「Floral Kiss」がすっかり気に入った様子だった。

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