今回のphotokinaでソニーは、フルサイズセンサー搭載カメラを3機種公開している。α99、ビデオカメラの「NEX-VG900」、そして高級コンパクトのDSC-RX1だ。DSC-RX1は、会場ではケース内展示のみだが、1型の撮像素子を積んだ「DSC-RX100」のデザインをさらにクラシカルにした印象ながら、懐古的なイメージを感じさせないデザインで、レンズはカール ツァイスの35mm F2.0の単焦点レンズを採用した、趣味性の高いスペックを備えている。

フルサイズセンサーを搭載したビデオカメラ「NEX-VG900」

フルサイズセンサーを搭載したコンパクトデジカメ「DSC-RX1」

背面。EVFは外付け

本体上部

カール ツァイスロゴの付いたファインダーも装備

アクセサリーシューにはα用のアクセサリが装着できる

センサーサイズの違い

スタイルもスペックも、ドイツ人の写真愛好家のハートを直撃しそうなもので、やはり注目度は高かった。勝本氏は、スマートフォンカメラに押されて減少するコンパクトデジカメ市場において、1つの差別化要因として最高の画質のものを提供するという考えで、DSC-RX1はそれを実現した製品だ。

そのスマートフォンカメラについては、自社内でAndroidスマートフォン「Xperia」を開発しており、カメラ性能も強化しているが、これをさらに推進し、「カメラグループが100%バックアップして、(スマートフォンとしては)世界一きれいな写真が撮れるカメラを搭載したものを出そうとしている」と話している。

なお、今回はNEXのミラーレス機については従来通りAPS-Cサイズのセンサーを搭載していたが、勝本氏はNEX-VG900でフルサイズを搭載したのでできることはできるが、NEXならではの納得の形がある」と強調。特にサイズ感を含めて、ミラーレスのNEXにフルサイズを搭載するためにはまだハードルがあることを示している。

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