キヤノンブース

ドイツ・ケルンで開幕した世界最大級の写真関連見本市「photokina 2012」の会場で、キヤノンはフルサイズデジタル一眼レフカメラ「EOS 6D」を発表。フルサイズセンサー搭載機ながらコンパクトで軽量なボディを実現しており、来場者の人気を集めていた。

EOS 6Dは、35mmフルサイズのCMOSセンサーを搭載しながら、W144×D71.2×H110.5mmというコンパクトサイズ、かつ約680g(本体のみ)というクラス最軽量のボディを実現。上位機種に位置付けられる「EOS 5D Mark III」と比べて180gほど軽くなり、日本国内での価格も本体のみで20万円を切るレベルを実現している(同社オンラインショップ価格)。

「EOS 6D」

また、無線LANやGPSを内蔵した点も新しい(「EOS」シリーズとしては初)。画像の転送や撮影位置の記録といった機能を盛り込んできており、フルサイズの画質とネットワーク機能を活用し、新たな使い勝手の実現を目指している。

小型化といってもミラーレスカメラのようなコンパクトさはないが、しっかりとしたグリップ、充実したボタンレイアウトを始め、撮影機能もフルHD動画、HDRなどに対応するなど充実している。小気味良いAFスピード、シャッター音も落ち着いた印象で、快適に撮影できそうだ。

本体背面

上部と側面

ブースでは、キヤノン初のミラーレスカメラである「EOS M」も展示。コンパクトデジカメに匹敵する小型軽量化が図られつつも、APS-CサイズのCMOSセンサーを搭載。レンズは新開発のEF-Mマウントだが、マウントアダプター経由でEFレンズが装着できる。こうした特徴を期待してか、ブースではひっきりなしにテストする来場者が多かった。

「EOS M」

本体背面と上部

カラーラインナップは4色

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