現状、NVIDIAのGPU仮想化技術はクラウドサービス業者のためのもの?

現状、NVIDIAのGPU仮想化技術は、各種クラウドサービス業者が、ユーザーに向けてなんらかのクラウドソリューションとして提供するために利用するものになる。なので、一般ユーザーが、手持ちのPCやネット端末から、直接仮想化されたGPUを使えるわけではない。

その意味では、一般ユーザーの立場からすると「仮想化技術のよしあし」を判断する必要も機会もなく、ただ「そのサービスが使いたいか」「そのサービスが快適か」という判断基準だけで選び触れることになる。

ただ、ハードディスクのような増設・換装、複数端末からのデータ共有が面倒なストレージデバイスを、クラウド化して利用する用途がいまや完全に一般化してきたように、今後、ネットワーク速度がより安定して高速化すれば、大電気食いでコストの高いハイスペックGPUそのものをクラウド化して利用していこうとする動きだって出てくるかも知れない。

あるいは、一般家庭においても、ハイスペックGPUは1台のPCだけに搭載しておき、これを仮想化して家庭内ネットワークの複数の端末から利用するというアイディアも面白い。

(トライゼット西川善司)