イー・アクセスでは、2012年3月より、受信時最大75Mbps/送信時最大25Mbpsの高速通信サービス「EMOBILE LTE」を提供している。7月6日には、将来的に下り最大150Mbpsまで高速化可能なPocket WiFi シリーズの新製品「Pocket WiFi LTE GL04P」(Huawei製)を発売している。そこで本稿では、EMOBILE LTEサービスの概要と対応端末についてあらためておさらいしていきたい。

EMOBILE LTEは、2012年3月15日よりサービスを開始。同日開催された記念セレモニーには、AKB48の板野友美さんが出席した

EMOBILE LTEとは?

利用料は、2年契約を前提とした「LTEフラット(にねん)」を選択した場合、合計3,880円(基本利用料500円と定額のデータ通信料3,380円)。 「LTEフラット(にねん+アシスト1600)」を選択した場合は、月額割(1,600円)が適用され、本来5,480円のところ月額3,880円。「LTEフラット(にねん+アシスト2900)」の場合は、月額割(1,300円)が適用され、本来6,780円のところ月額 5,480円になる。

そのほか、契約期間に定めのない「LTEフラット(ベーシック)」も用意されており、基本利用料1,680円と定額のデータ通信料 3,380円で計5,060円が月額利用料金となる。料金プランの詳細は同社Webサイトで確認可能だ

「LTEフラット(にねん+アシスト1600)」なら月額3,880円で利用できる

EMOBILE LTEの対応エリアは2012年度末までに全政令指定都市および全県庁所在地人口カバー率99%に達する見込みだ。なお、下り最大75Mbps/上り最大25Mbpsの通信が可能なのは、一部エリアのみとなっており、それ以外のEMOBILE LTEエリアでは、下り最大37.5Mbps/上り最大12.5Mbpsでの通信となる。

このほかEMOBILE LTEエリア外でも下り最大42Mbps/上り最大5.8Mbpsの「EMOBILE G4」に接続することができる。EMOBILE G4エリアは全国の人口カバー率が93%となっているので、全国で高速通信を利用することが可能だ。対応エリアの詳細は同社Webサイトで確認可能

長時間の連続通信が行えるPocket WiFi LTEシリーズ

現在、イー・アクセスから提供されているEMOBILE LTE対応データ通信端末は3タイプ。先に触れた「Pocket WiFi LTE(GL04P)」(Huawei製)は、同社Pocket WiFi LTEシリーズ最新モデルで、約102(W)×66(H)×14.5(D)mm・約140gと名刺入れサイズの小型・軽量ボディが特徴だ。

下り最大75MbpsのEMOBILE LTEに加え、下り最大42MbpsのEMOBILE G4に対応。さらには、「カテゴリー4(UE Category 4)」のLTE規格に対応し、将来的に下り最大150Mbpsまで高速化できる。

「UE Category4」に対応するPocket WiFi LTE(GL04P)。サイズは約102×66×14.5mm、重さは約140g(電池内蔵)

Wi-Fi対応機器の同時接続数は最大で10台。LTE/3Gでの連続通信時間は最大で約9時間、無線LANオフ時の連続待機時間は約380時間となっている。一般的にバッテリーの消費量が大きいとされているLTE通信だが、連続で9時間も利用できるというのは他社にはない強みと言えるだろう。

EMOBILE LTEに対応するPocket WiFi LTEシリーズはGL04Pのほか、「Pocket WiFi LTE(GL01P)」(Huawei製)、「Pocket WiFi LTE(GL02P)」(AnyDATA製)が提供されている。

いずれもEMOBILE LTEエリアでは下り最大75Mbps/上り最大25Mbpsの高速通信が、同エリア外では下り最大42MbpsのEMOBILE G4通信が利用可能だ。さらに、両機種ともに3000mAhの大容量バッテリーを搭載しており連続通信時間は最大で約9時間、Wi-Fi対応機器の同時接続数は最大10台となっている。

両端末の違いは主に外観デザインだ。GL01Pは約62(W)×113(H)×13.5(D)mm・約140gの小判型のフォルムで、GL02Pは約56(W)×97(H)×18.0(D)mm・約123gのソリッドなフォルムを採用している。GL02Pのほうがコンパクトで軽量だが、GL01Pのほうが薄型なデザインとなっている。

Pocket WiFi LTE(GL01P)。サイズは約62×113×13.5mm、重さは約140g(電池内蔵)

Pocket WiFi LTE(GL02P)。サイズは約56×97×18.0mm、重さは約123g(電池パック含む)

このほか、Pocket WiFi LTEシリーズではないが、EMOBILE LTE対応のUSBスティック型端末として「data-stick(GL03D)」(Huawei製)も用意されている。こちらは約W36×H93×D15.0mm・約50gのコンパクトなボディに回転式のUSBコネクタを搭載したことで、省スペースと使い勝手のよさを実現したモデルとなっている。

data-stick(GL03D)。サイズは約36×93×15.0mm、重さは約50g

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EMOBILE LTEは、下り最大75Mbps/下り最大25Mbpsの高速通信サービスを、月額3,880 円という利用しやすい価格で導入できる。対応エリアについても2012年度末までに全政令指定都市および全県庁所在地人口カバー率99%に達する見込みなので、仮に地方住まいであっても見通しは明るいと言える。加えて、全国の人口カバー率が93%の「EMOBILE G4」エリアに対応する点もポイントだ。

下り最大150Mbpsの通信に対応する「Pocket WiFi LTE GL04P」などの新端末も続々投入されているEMOBILE LTE。高速通信サービスの利用を検討している人は、EMOBILE LTEをチェックしてみてはいかがだろうか?

(執筆:大石はるか)