「いつでもどこでも、読書時間」でいけるのか?

まずは「いつでもどこでも、読書時間。」だ。

こういうスタイルで本を読む人は多いはず

写真を見ると電車の中で「kobo Touch」を持って読書を楽しんでいる。最近は電車通勤や通学の暇な時間を携帯電話で潰す人が多いが、本を読んでいる人も相変わらず多い。それが「kobo Touch」に置き換わるとどうだろうか。さっそくやってみた。

「kobo Touch」を手に持ち、片手でつり革をつかむ。電車内でのスタンダードな読書スタイルではないだろうか。手に持った「kobo Touch」の重さは先ほども書いた通り185g。平均的な文庫本1冊程度に収められているため、それなりの時間持ち続けていてもまったく負担に感じることはない。つり革をつかむ場合、片手で楽々キープできる重さなのも高ポイントだ。

ただし、大きさが文庫本よりも少し大きく、また紙のように曲がるわけではないので、片手で持った場合のホールド感にはやや不安が残る。筆者の場合、持った手の親指で画面をタッチし、小指を本体下部に当ててホールドするというスタイルなのだが、長時間その態勢を続けるのは小指的に辛かった。

逆に電車でも座って両手で操作できるならまったく問題はないだろう。電車で立ったまま片手で本を読むという日本ならではのスタイルに合わせて、使いやすいグリップが登場することを願おう。

両手を使える状況なら問題なし

なお、もう一つアピールしている電池の持ちについては未検証だが(まだ数日しか経っていないので……)、少なくとも現在までバッテリーマークがまったく減少していないことを考えるとたしかに持ちは良さそうだ。

「いつでもどこでも、読書時間。」(電車の場合)の判定は「△」

太陽の下でものんびり読書できるのか?

続いては「太陽の下でのんびり読書。」だ。「kobo Touch」の大きな売りの一つが、太陽の光の反射で画面が読みづらくならないこと。携帯電話やカメラなどに使われている一般的な液晶画面は日光の反射に弱く、晴天ではほとんど使い物にならない。果たして「kobo Touch」の実力はどれほどのものだろうか。

外で読書するケースは意外とある。明るい環境下での実力は……?

あいにく「kobo Touch」をゲットした週末、筆者の地域は雨だったため、電車を乗り継いで雨が降っていない地域まで遠出してみた。運良く楽天の写真っぽい場所を見つけたので、さっそく試してみることにした。

……読める、読めるぞ!

比較してみよう、こちらがiPhone。ほとんど見えない

こちらが「kobo Touch」。問題なく読める

アップで見るとよくわかる

これはすごい。たしかに読めるのだ。iPhoneの画面とまったく同じ場所・角度で写真を撮ってみたのでご覧いただきたいのだが、「kobo Touch」の方はまったく問題なく文字が読めるのがわかると思う。

これは携帯電話やタブレットと違い、電子書籍リーダーに特化している端末だからこその利点だろう。晴天のもとでのんびり読書するというスタイルも、「kobo Touch」ならばっちり楽しめる。

「太陽の下でのんびり読書。」の判定は「○」