Ubuntuを起動する

後は画面の指示に従ってウィザードを進め、仮想マシン作成完了後はゲストOSを起動してください。Ubuntu 12.04を起動しますと、いくつかの初期設定をうながされますので、画面の指示に従って進めれば、Hyper-V 3.0上でUbuntuが動作します。ちなみにゲストマシンのデスクトップ解像度は1152×864ピクセルが選択されていました。筆者が検証に用いたノート型コンピューターでデスクトップを描画することができませんでしたので、図13はあらかじめデスクトップ解像度を800×600ピクセルに変更しています(図07~13)。

図07 これで仮想HDDの選択が完了しました。後は通常のOSと同じくウィザードを先に進めてください

図08 仮想マシンの作成を完了させたら、早速起動してみましょう。ご覧のとおりUbuntuのブートローダであるGRUBのメニューが現れます。そのまま[Enter]キーを押してください

図09 Ubuntuのシステム設定をうながされます。「日本語」が選択されているのを確認してから<続ける>ボタンをクリックしてください

図10 次にタイムゾーンの設定をうながされます。初期状態の「Tokyo」が選択された状態で<続ける>ボタンをクリックしてください

図11 続いてキーボードレイアウトの選択をうながされます。通常は初期状態のままで問題ありません。<続ける>ボタンをクリックしてください

図12 最後にユーザーアカウントやコンピューター名の設定をうながされます。画面の指示に従って設定を行ってください。これでUbuntuのセットアップが実行されます

図13 セットアップを終えますと仮想マシン上のUbuntuが起動します。ご覧のとおりネットワークへのアクセスも問題なく実行できました

なお、統合サービスに相当するLinux Integration Componentsは、前述のとおりLinuxカーネルに組み込まれていますので、Ubuntu 12.04に関してはユーザーが何らかの操作を行う必要はありません。動作を確認するには「sudo lsmod | grep hv_」と実行してみましょう。図14のようにHyper-V用ドライバーとして組み込まれたLinuxモジュールが列挙されます。ちなみに他のLinuxディストリビューションでは、パッケージの追加やLinuxカーネルの再コンパイルが必要なケースもありますので、チャレンジする際は事前調査を必ず行ってください(図14~15)。

図14 仮想マシンのHyper-Vドライバーが稼働しているか確認するには、端末から「sudo lsmod | grep hv_」と実行してください。ご覧のように各ドライバーが組み込まれていることが確認できます

図15 ホストマシンのハードウェアスペックに余裕がある場合は、複数のゲストOSを同時に稼働させることも可能です

阿久津良和(Cactus)