日本HPと日本マイクロソフトは7月2日、基幹業務を支援するデータウェアハウスおよびビジネスインテリジェンスシステム(以下、DWH/BIシステム)として「Microsoft SQL Server 2012」と「HP ProLiant DL980 G7+HP VMA3205 5TB SLC メモリーアレイ」を講談社が採用したと発表した。

SQL Server 2012の製品コンセプト

HP VMA-SERIES メモリアレイ

講談社では、売上、在庫、原価を商品毎に総合的に分析するDWH/BIシステムを構築し、企業活動の意思決定に活用してきたが、度重なる機能追加の結果、蓄積するデータや必要な集計処理が増大し、従来のシステムの処理能力では、新しい分析機能の追加が困難になりつつあった。

そこで、今後も継続して現場のニーズに応え、意思決定を的確に支援するために、システム基盤の刷新検討を開始し、いくつかの製品を比較検討した上で、今回の構成を決定した。

日本HPと日本マイクロソフトで、実データでの実機検証をした結果、現行の5倍以上の処理速度が確認され、その上、他社のアプライアンス製品に対して1/4程度の価格だったという。講談社 システム部 部長 伊藤 光氏は「低コストでハイパフォーマンスな製品であったことが採用を決定した理由。」と述べている。

今回のDWH/BIシステムの基盤刷新によって、5時間かかっていた夜間の集計処理が1時間以内に終了することが期待され、処理時間短縮によって、空いた時間、空いたシステムリソースを、広範囲のデータ蓄積や高度な集計処理に振り分け、より本質的なデータ活用が可能となる。