角川ゲームスとエクスペリエンスは26日、東京・渋谷「カーサ アスティオン」にて、『EXP COLLABORATION KICK OFFMEETING 2012』を開催した。今回はサプライズゲストとして、声優の喜多村英梨も登場。オープニングには、女性弦楽四重奏グループ「カルテット ドルチーニ」のライブ演奏もあり、大いに盛り上がる発表会となった。

普段は結婚式場として利用されている「カーサ アスティオン」で行われた『EXP COLLABORATION KICK OFF MEETING 2012』

イベントは女性弦楽四重奏グループ「カルテット ドルチーニ」の演奏でスタート。曲は本プロジェクトにゆかりのあるBGMとのこと

今回の発表会では、角川ゲームスとエクスペリエンスの2社がタッグを組み、ダンジョンRPGを新時代に向けて展開するプロジェクト「DRPG(ダンジョンRPG) PROGRESS」の詳細が明らかとなった。その第1弾として、2012年10月にPSP向けの新作タイトル『円卓の生徒 The Eternal Legend』を、そして2013年にXbox 360用タイトル『剣の街の異邦人』を発売、さらにPS Vita向けとしてダンジョンRPGの完全新作の開発を行っていることもアナウンスされた。今後も、エクスペリエンスの得意とするゲームジャンル "ダンジョンRPG" を中心に、同社開発のゲームソフトの共同プロデュースおよびパブリッシングを進めていくという。

角川ゲームスの代表取締役社長、安田氏(左)とエクスペリエンスの代表取締役社長、千頭氏

まずは、角川ゲームスの代表取締役社長、安田善巳が登壇。安田氏は「ダンジョンRPGは、今から30年ほど前に『ウィザードリィ』の誕生以降、リアルタイム制やパーティ制など様々なシステムで進化を遂げ、現在は本ジャンルの中核となすオンラインRPGへと成長してきました。その一方で、シングルプレイを好むユーザーも多く存在します。我々は今後も『ウィザードリィ』タイプのゲームシステムを継承しつつ、さまざまな要素を前衛的に、革新的に取り込みながら、楽しい作品を生み出していきたいと考えています」と話し、今後もこのジャンルへの期待感を語った。

続いて登壇したエクスペリエンスの代表取締役社長・千頭元は、今回の異なる強みをもった2社のコラボレーションに強い可能生を感じているようで、これから生み出すタイトルを、他社製品となるが『世界樹の迷宮』シリーズのようなプラットフォームを代表するダンジョンRPGに育てたいという意向を示した。

そして、イベントには特別ゲストとして『円卓の生徒 The Eternal Legend』のヒロイン、ルーミ役を務めた喜多村英梨が登場すると、会場の温度は一気にヒートアップ! 来場者から大きな拍手で迎えられた。

今回、『円卓の生徒 The Eternal Legend』のルーミを演じた感想を聞かれた喜多村は「ルーミは見た目は"お姫様"という感じで、かわいらしいですが、魔王に滅ぼされた王家の王女だった過去もあり、どちらかというと騎士のイメージが強いキャラクターでした」と話し、さらに「台詞の言い回しがとてもかっこよく、言葉を強調する"!"が多かったと思います。主にクールビューティでした」とアフレコ時のエピソードを明かした。

喜多村のサプライズ登場に、会場の盛り上がりは最高潮!!「演者として、アーティストとして、この作品を精一杯盛り上げていきます」と意気込みを見せた

さらに、今回はキングレコードともタッグを組み、『円卓の生徒 The Eternal Legend』のタイアップソングも喜多村が担当。このタイアップソングの制作に関しては、喜多村自身も深く関わっており、デモの段階からキャラクターの演者ならではの目線から意見を述べ、長い間プロデューサーとのディスカッションが重ねられたという。

喜多村は6月14日に発売された角川ゲームスの新作タイトル『ロリポップチェーンソー』のヒロイン、ジュリエットを演じたことも記憶に新しいが、トークの中で『ロリポップチェーンソー』にも言及。彼女は、ファンの方が早速プレイしてくれていること、PS3版ユーザーの人がいち早くクリアして喜多村ボイスでプレイしていることをうれしそうに話していた。(『ロリポップチェーンソー』は機種によってヒロインの声が異なるが、ゲームをクリアするともう1人の声でのプレイが可能となり、PS3版で喜多村の声を聞くためにはクリアが不可欠となる)

最後は、エクペリエンスのディレクター安宅元也氏(写真右)を加えた4人でフォトセッション

では、続いて次ページでは、同イベントで発表された3タイトル『円卓の生徒 The Eternal Legend』、『剣(つるぎ)の街の異邦人』、PS Vita用ダンジョンRPG(タイトル未定)を、キービジュアルやスクリーンショットを交えてご紹介しよう。――続きを読む