『ドラゴンズドグマ』で、まず紹介したいことは、やはり人の姿をしながら人とは異なる種族「ポーン」の存在だ。ゲーム序盤で、主人公と共に「メインポーン」を作成して2人で冒険を行うのだが、さらに2人の「サポートポーン」を仲間に加えることができる。このサポートポーン、実はオンライン経由でやってきた、ほかのプレイヤーのキャラクターなのである。(オンラインにつながなくとも、ゲーム中には多数のサポートポーンが用意されている)

「リム」ではレベルや職業、オンラインID(Xbox 360版ならゲーマータグ)などを設定してサポートポーンを呼び出せる。また、道中でもサポートポーンに出会うことができる

このサポートポーン、能力や覚えているスキルはもちろん、戦ってきた魔物や、ほかのプレイヤーと共に挑んだクエストに関する知識も備えている。なので、運良く経験豊富なサポートポーンに出会うと、「この魔物は火に弱い」「仕掛けはこのあたりにあるはず」など、的確なアドバイスをしてくれるのでものすごく助かることになる。

ポーンはクエストを達成することで知識を得る。できるだけ博識なポーンに育て上げて、世に送り出したいところ

本作ではキャラクターの顔や体格を細かくカスタマイズできるため、イケメンや美女、残念な顔、ユニークなスタイルをしたポーンに出会えるのも特徴の1つ。仲間にする際、同じ能力を有していれば、やはり美女を選択してしまうのだ。これは人の悲しい性。僕だけではないハズなのだ、うん。

我が家に古くから伝わる言葉「かわいい子には声をかけろ」をキチンと守っております

また、サポートポーンと別れる際、アイテムをお土産につけたり、キャラクターの戦闘評価や外見評価をつけられるのも面白いシステムだと思った。リアル友人ともポーンの交換をしているのだが、生肉のお土産と、女性モノの服を着たウォリアー(もちろん男性)が帰ってきたときには思わず吹き出してしまった。なので僕の場合、ポーンを公開する際(宿屋に泊まる際)、頭部の装備をはずして、イケメンの顔が見えるようにアピールするようにしている。

ほかのプレイヤーの元で冒険してきたメインポーンは、新たな魔物の知識やクエストの知識を持ち帰ってきてくれる

女装して帰ってきたウォリアーさん。しばらくこの装備のまま戦っていただきました

そんなわけで、シングルプレイ専用タイトルでありながら、「人とのつながり」を与えてくれているポーンシステムは非常にすばらしい。ネットワーク専用ゲームをプレイしても、基本的に黙々と1人でプレイする小心者タイプの著者。人と関わりを持ちつつ、チャットを強要されない素敵な世界が『ドラゴンズドグマ』には広がっているのである。

"覚者"社会はニートでは生きてゆけません。次ページでは担当ぱぴいが『ドラゴンズドグマ』の就職最前線情報をお届け……続きを読む