デノン(ディーアンドエムホールディングス)は6月6日、7.2ch対応AVレシーバー「AVR-3313」を発表した。発売は7月上旬で、希望小売価格は、157,500円。

4Kへのアップスケール機能も搭載する7.2ch対応AVレシーバー「AVR-3313」

フロントパネルのシーリングドアをオープンしたところ

「AVR-3xxx」という型番が採用される機種は、同社のAVアンプ/レシーバーの中核的な位置を占めるミドル・ハイグレードモデル。AVR-3313は、2011年7月に発売された「AVR-3312」の後継機種だ。

新モデルの変更点は、まず4Kディスプレイへの完全対応が挙げられる。4K映像信号のパススルーだけでなく、入力された全ての映像を4K(3,840×2,160ドット)にまで拡張するアップスケール機能も搭載している。

ゾーン機能にも変更が加えられている。2系統あるマルチゾーン出力のうち、Zone1にHDMIを利用可能になった。HDMI出力は、メインの2系統に加えて3系統持っていることになる。なお、HDMIの入力は7系統装備。

サラウンド信号の処理を行う「D.D.S.C.」(Dynamic Discrete Surround Circuit)は HDコンテンツに対応する「D.D.S.C.-HD」を搭載。Dolby TrueHD、DTS-HD Master Audio、Audyssey DSX、olby Pro Logic IIzなどが利用可能可能だ。

量子化サンプリングビット数16bitのデジタル音声信号を24bitにまで拡張することで、よりなめらかなアナログ音声信号を得る「AL24 Processing Plus」や、次期BDプレーヤーに搭載予定の「Denon Link HD」も採用されている。パワーアンプ部は全チャンネル同一クォリティのフルディスクリート構成。定格出力は、7chとも125W(8Ω、20Hz~20kHz、THD 0.08%)。周波数特性は、10Hz~100kHz(+1,-3dB、ダイレクトモード時)となっている。また、フロントハイ/フロントワイド/サラウンドバック用のスピーカー端子をそれぞれ装備。スピーカー端子のアサイン機能も搭載されている。

サラウンドバック/フロントハイト/フロントワイドの専用スピーカー端子を装備。スピーカー端子のアサイン機能も採用する

音場設定は「Audyssey MultEQ XT」を採用。最大8ポイントでの測定により、その部屋の音響特性を正確に測定、設定を行うことができる。

iPod touchやiPhoneからAVR-3313をコントロールできる「Denon Remote App」も利用可能だ。インターネットラジオやDLNA、AirPlayなどのネットワークにも対応する。

本体サイズは、W434×D382×H167mmで、重量は12kg。消費電力は、最大670Wとなっている。