パナソニックは29日、薄型テレビ「ビエラ」のWi-Fi対応モデル「スマートビエラ ZT5」シリーズを発表した。発売は6月下旬で、価格はオープン。推定市場価格は65V型の「TH-P65ZT5」が65万円前後、50V型の「TH-P50ZT5」が41万円前後となっている。

「TH-P65ZT5」

「TH-P50ZT5」

同社のプラズマパネル採用機で最上位モデルに位置付けられる製品。

新開発の「フル・ブラックパネルIIIプラス」を搭載し、階調感やコントラストの向上を実現した。具体的には、従来モデル「VT3」シリーズに比べてパネルの明るさの最小単位を1/4にすることで、明るさの微妙な違いの表現が可能になり、豊かな階調感を表現できるようになっている。また、ピーク輝度を高くするとともに"黒表現"をより漆黒に近づけることでネイティブコントラスト550万:1と引き締まった映像再現が可能になった。

パネルの明るさの最小単位が従来の1/4になっている

さらに、輝度や高いコントラスト特性を持つ「低反射ディープブラックフィルターIII」が採用されることで、外交の映り込みなどを低減。明所コントラストは従来の「フルブラックパネルII」比で約1.3倍となっている。

そのほか、斜め線の超解像処理や、絵柄適応型ノイズリダクションなど、従来は難しかった映像圧縮ブロックの境界を高精度で検出する「ピュアイメージクリエーション」、DVDやブルーレイディスクなどで圧縮されてしまった色域をリマスターする「ハリウッドカラーリマスター」機能、アクティブシャッター方式の3D映像再生など、先進の機能を数多く搭載する。

「ピュアイメージクリエーション」

「ハリウッドカラーリマスター」

一方のネットワーク対応は、同日発表の「X50」シリーズと同様に、無線LAN接続ユニットを内蔵。無線LAN環境がなくても"シンプルWiFi"機能搭載の「ディーガ」シリーズとワイヤレス接続して、テレビ番組や録画データをワイヤレス視聴できるほか、「お部屋ジャンプリンクサーバー」機能で、クライアント機能を備える「ビエラ」シリーズの他製品へテレビ番組を配信したり、録画データを配信したりすることが可能だ。

ネットワーク経由でさまざまな機能を追加できる「ビエラ・コネクト」や、民放5局によるVOD(ビデオ・オン・デマンド)サービス「もっとTV」なども利用できる。

「お部屋ジャンプリンクサーバー」機能でテレビ番組のリアルタイム配信や、録画データの配信も可能

民放5局が展開するVODサービス「もっとTV」

主な仕様は次の通り。チューナーは地上/BS/110度CSデジタル×各3基で、外付けHDDへの番組録画も可能。表示画素数がいずれも1,920×1,080ドット(フルHD)で、接続インタフェースは2モデル共通で、ビデオ入力×2系統(うち1系統は音声出力兼用)、D4入力×1系統、HDMI入力×4系統(うち1系統はARC対応)、光デジタル音声出力×1系統のほか、LANポート、USBポート×3系統となっている。

"ビエラタッチパッドリモコン"

本体サイズ・重量はTH-P65ZT5がW149.9×D40×H93.9cm・約48kg、TH-P50ZT5がW117.1×D33.5×H75.4cm・約29.5kgだ。

なお、本製品には通常のリモコンのほか、タッチパッドで直感的な操作が行える"ビエラタッチパッドリモコン"も付属する。電源のオン・オフ以外の信号はBluetoothで転送されるようになっており、推奨通信距離は3m以内となっている。