ヤマハは16日、AirPlayやAppコントロールなどの最新ネットワークや立体的なサラウンド空間を再現するシネマDSP(3Dモード)に対応した、高音質設計の7.1chAVレシーバー「RX-V773」を6月下旬に発売すると発表した。価格は9万2,400円。

同製品は、iPhone / iPod touch / iPadやパソコン内のiTunesライブラリに保存された音楽をストリーミング再生できるAirPlayや、スマートフォンやタブレットにインストールした専用アプリケーション「AV CONTROLLER」から操作が行えるAppコントロールといった最新ネットワークに対応する7.1chAVレシーバー。「AV CONTROLLER」内のプレーヤー機能を使えば、Android対応のスマートフォンやタブレットでも、ワイヤレスによる音楽ストリーミング再生が行える。

「RX-V773」。カラーはブラックとゴールドの2色を展開

また、DLNA1.5準拠のネットワークオーディオ機能も搭載し、MP3やAAC、FLACへの対応により96kHz/24bitのハイレゾ音源の鑑賞も可能。前面のUSB端子にiPod / iPhone / iPadを接続すれば、デジタル伝送による高音質再生や充電、本機側リモコンからの操作などを実現する。

音質面では、高鮮度で実在感のあるサラウンドの再現を目指し、パワーアンプ回路や電源部を中心としたブラッシュアップを実施。高音質パーツの中からの再選定や、信号経路を最短化したピュアダイレクトモード、外部機器からのジッター侵入を阻止するロージッターPLL回路の装備などが行われている。

視聴環境最適化システム「YPAO-R.S.C.」は、使用する部屋の初期反射音をより積極的に制御するように改良されたR.S.C.(Reflected Sound Control)技術や、最大8箇所の計測結果を判定して調整精度を高めるマルチポイント計測を含む最新バージョンを採用。立体的なサラウンド空間を再現するシネマDSP(3Dモード)も搭載し、シネマDSP(3Dモード)を通常の7.1chまたは5.1chスピーカー構成で楽しめる「VPS」や、VPSを使ったダイアログリフト機能、シネマDSP(3Dモード)と通常配置の7.1chサラウンドを音場プログラムに合わせて自動選択できるデュアル7.1chにも対応する。

HDMI端子は4K映像対応をはじめ、3D映像伝送やオーディオリターンチャンネル(ARC)、主要メーカー製テレビ / レコーダーとのリンク機能などに対応した入力6(うち前面1)系統、出力2系統を搭載。音声入力はアナログ5系統とデジタル4系統、映像入力は8系統を装備し、他にも映像出力3系統やUSB端子などが用意されている。外形寸法はW435×H171×D368mmで、質量は10.8kg。