誰しもが常に目にする液晶ディスプレイ。それだけに高い性能を求めたいものの、機能と価格は比例することが多いため、コストパフォーマンスの高い製品を選びたい。今回取り上げるサムスンの「S24B750V」は、曲線型のきょう体が目を引くフルHD対応の24型ワイド液晶ディスプレイだ。独自の機能を搭載し、これまでのPCスタイルを変化させるポテンシャルを秘めている。

■主な仕様 [画面サイズ] 24型ワイド [駆動方式] TN方式 [画面タイプ] ノングレア [表示解像度] 最大1,920×1,080ドット [視野角] 水平170度/垂直160度 [輝度] 250cd/平方メートル [コントラスト比] 1,000:1(ダイナミックコントラスト比は5,000,000:1) [応答速度] 2ms [映像入力インタフェース] HDMI×2(MHL×1含む、HDMI-DVI変換ケーブル添付)、アナログRGB [本体サイズ/重量] W570×D435×H204mm/6.0kg [価格] オープンプライス(店頭予想価格:27,800円前後)

最初に目を引くのが、その本体デザインだ。スタンドベースから伸びるように現れる液晶パネルは、まるでSF映画に出てくる情報パネルのようである。スタンドネックは本体右側に配置され、一見すると不安定に見えるが、試用した範囲では安定感を損なうような場面はなかった。本デザインは同社液晶ディスプレイの2011年モデルから採用されているため、熟成レベルに達しているのだろう。

配色も一般的な液晶ディスプレイとは一味違う。液晶パネル部分は"黒"だが、背面やスタンドベースは光沢処理を施した"白"を採用し、家電の液晶テレビとも言えるようなデザインだ。ただし、VESAマウントに対応していない点は覚えておいて欲しい。

スタンドベースを中心に曲線を取り入れたデザインを採用

液晶面以外の配色は光沢処理が施されたホワイト

液晶部分は薄型だが、スタンドベースの奥行きが実測で約20cmある

液晶パネルは薄型だが、スタンドベースの奥行きが実測で約20cmとなるため、ある程度の設置スペースは必要だ。チルト角度は前1.0度から後21.0度と一般的な範囲と言える。映像入力インタフェースは、HDMI×2とアナログRGB×1の3系統となるが、HDMIの1つがMHL(Mobile High-definition Link)をサポートしている。DVI入力は用意されていないものの、HDMI-DVI変換ケーブルが標準添付されているため、大きな問題とはならないだろう。

左右と上のフレーム幅は実測で18mm

液晶パネル背面にインタフェース類を配置。DVI-D入力を持たないが、HDMI-DVI変換ケーブルが付属する

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