レノボ・ジャパンは8日、Windows 7に加えてカスタマイズされたLinuxベースのOSが搭載され、起動時にOSの切り替えが可能なノートPC「ThinkPad X1 Hybrid」を発表した。3月9日よりレノボ・ショッピング ウェブサイトにて販売を開始する。価格は17万円前後となる。

ThinkPad X1 Hybrid

「ThinkPad X1 Hybrid」は、Windows 7のほかに、カスタマイズされたLinuxベースのOS「インスタント・メディア・モード(IMM)」を搭載。起動時にアイコンをクリックするだけで、OSを自由に切り替えることができる。Windows 7起動時にはインテルプロセッサーが、IMM起動時にはQualcommのARMベースプロセッサーが起動する。IMM使用時には16GBの共有可能なストレージでデータの閲覧や編集が可能。

Windows使用時のバッテリ駆動時間は約5時間だが、IMM使用時は約2倍の10時間の使用が可能。ネット閲覧・メールチェックなどの際には省電力のIMM、Windowsアプリケーションが必要な作業にはWindowsと切り替えることにより、バッテリを効率よく仕様できる。なお、30分で約80%の充電が可能な「Lenovo RapidChargeバッテリー」機能は、WindowsとIMMの双方で利用可能だ。

ディスプレイ部はCorning Gorilla Glassで覆われており、優れた耐傷性を誇る。ThinkPadのマグネシウム・ロールケージと同素材のサンドイッチ構造により、薄型製品でありながら従来のThinkPad製品と比べても最高レベルの堅牢性を実現した。

ヒンジ部に「X1 Hybrid」の文字が

前述のとおり、CPUはIntel CoreシリーズのプロセッサとQualcommのARMベースデュアルコアプロセッサ(1.2GHz)を搭載する。Windows 7はProfessionalの64bit版。その他の仕様は、現行製品の「ThinkPad X1」と同じ。詳細については、販売開始と同時に同社Webサイトで公開するとしている。