ロジテックが発売しているBluetoothオーディオレシーバー「LBT-AR120」シリーズは、携帯電話やスマートフォン、携帯音楽プレイヤー、PCなどで利用可能なBluetooth対応機器だ。音楽が楽しめるほか、内蔵するマイクでの音声通話にも対応している。オープン価格だが、実売価格は3,000円前後。本稿ではこの製品についてレビューしてみたい。

本レビュー記事は、Android情報を専門に取り扱う僚誌「AndroWire」の連載『自腹ガジェット道場』を再構成したものです。

スマートフォン対応Bluetoothレシーバー「LBT-AR120」

Bluetooth対応イヤホンは現在、複数のメーカーから様々なタイプのものが販売されている。これまで筆者もいくつか試してみたが、高価である、音が好みでない、すぐに通信が途切れる、あるいは耳の形に合わないというような不満を感じるものも多かった。その中で、こうした不満を払拭してくれたのが本製品だった。本体に好みのイヤホンを接続して利用でき、肝心の音質は音楽プレイヤーにイヤホンを直挿ししているときと変わらない(筆者の主観だが……)。これが大きな魅力だった。

本製品にはUSB充電ケーブルが同梱される(写真右)

本体のサイズは21×13×55mmと非常にコンパクトで、質量は約13gと五百円硬貨2枚よりも軽い。仕様としてはBluetooth 2.1 +EDR、対応プロファイルはA2DP / AVRCP / HSP / HFP。8台のペアリングを記憶できるので、複数のBluetooth対応機器で使いまわすこともできる。連続待受時間が最大200時間、連続音楽再生/通話時間が最大約6時間と、バッテリーが大容量なのも嬉しいところだ。充電は同梱されるUSB充電ケーブルを使い、PCか市販のUSB-ACアダプタにつないで行う。空の状態のバッテリーを満充電にするには、2時間ほどかかった。

つくりはシンプル、でも多機能

本製品は電源のオン/オフを行うマルチファンクションボタンと、音量調整/再生/一時停止/曲送り/曲戻しを行うボタンの2つで全ての操作を行えるようにできている。本体下部にはLEDランプがあり、使用中に明るく光る。背面についている大きなクリップは、シャツのポケットや鞄の端など好きな場所に挟んで使うためのもの。3.5mmイヤホンジャックの隣には、通話時に使用するマイクがある。

ハンズフリー通話の際は、3.5mmイヤホンジャックの隣にある小さいマイクに向かって喋る(写真左)。相手の声はイヤホンから聞こえる

音楽の再生中に着信があると音楽は止まり、イヤホンから呼び出し音が鳴る。マルチファンクションボタンは短く1回押すと電話を受ける/切る、2秒以上長押しすると着信拒否ができるようになっている。待ち受け時に2回押すことで、最後に発信した相手にリダイヤルすることも可能だ。

そのほか、本製品ではYouTube動画やワンセグの音声もタイムラグなく楽しめ、PCの音声チャットにも対応している。ちなみに筆者は最近、出先ではイヤホン接続、自宅ではスピーカーに接続して音楽を楽しんでいる。市販のドック型 携帯音楽プレイヤー専用スピーカーでは音楽の再生中、端末を手元で操作できないのが不満だったが、本製品ならBluetoothの届く範囲(理論値で最大半径10m)であれば通信が確立されるので、ソファやベッドの上など好きな場所でブラウジング、メールチェックなどをしつつ、気ままに音楽を聞いている。

携帯音楽プレイヤーに入っている音楽を自室のスピーカーで楽しむ様子

本シリーズは携帯音楽プレイヤーでの使用を想定した「LBT-AVAR120」(カラーバリエーションはブラック、ホワイト、ブルー、レッド)と、携帯電話での使用を想定した「LBT-MPAR120」(カラバリは上記4色+シアン、ピンク)を用意している。Bluetoothイヤホンで悩んだ経験のあるユーザーのみならず、日常生活で音楽を楽しむ多くの人に本製品を体験してみて欲しい。

(記事提供: AndroWire編集部)