「PowereDVD 12 Ultra」

サイバーリンクは、同社のメディアプレイヤーソフトPowerDVDシリーズ最新版となる「PowerDVD 12」製品ラインアップを発表。製品ラインナップは機能により分かれるが、最上位版「PowerDVD 12 Ultra」のパッケージ版の価格は12,980円。同ダウンロード版の価格が11,800円。パッケージ版は3月2日より、ダウンロード版は1月31日より販売。対応OSは、Windows XP(SP3) / Vista / 7。

「PowereDVD 12」シリーズは、最上位版である「PowerDVD 12 Ultra」を中心に新機能が多数搭載される。Blu-ray 3D再生を含むメディアプレイヤーソフトとしての機能、スマートフォン端末とのシームレスな連携、YouTubeなどSNSとの機能的な連携と、充実したバージョンアップとなる。「PowerDVD 12 Pro」は、DLNA DMC/DMR、DTCP-IPストリーミング、Dolby/DTS 7.1chサラウンドといった機能が省かれるほか、「PowerDVD Mobile」、「PowerDVD Remote」のスマートフォンアプリが有料となる。「PowerDVD 12 Standard」は、DVD-Video/DVD-VR CPRMの再生など基本機能に特化したバージョンとなる。

製品ラインナップの詳細は以下の通り。

製品名 価格 発売日
PowerDVD 12 Ultra ダウンロード版 11,800 円 1月31日
PowerDVD 12 Ultra アップグレード版 8,800 円 1月31日
PowerDVD 12 Pro 9,500 円 1月31日
PowerDVD 12 Pro アップグレード版 7,500 円 1月31日
PowerDVD 12 Standard 4,980 円 1月31日
製品名 価格 発売日
PowerDVD 12 Ultra (パッケージ版) 12,980円 2012年3月2日
PowerDVD 12 Ultra アップグレード版 (パッケージ版) 10,980 円 2012年3月2日
PowerDVD 12 Pro (パッケージ版) 9,980 円 2012年3月2日
PowerDVD 12 Pro 特別優待版 (パッケージ版) 7,980円 2012年3月2日

ユーザーインタフェース上においても機能的な向上が図られており、映像や画像、音楽などのファイルを管理するメディアライブラリでは、底部にあるスライダーでサムネイルのサイズを変更すると、サムネイルの並びもそれに応じて素早く入れ替わる「インスタントスケール」、フォルダ内にある写真を高速に切り替えて閲覧できる「インスタントビュー」など新しい機能でファイルを管理できる。

底部にあるズームでサムネイルの大きさを変更

並び位置も素早く入れ替わる「インスタントスケール」

フォルダ内にある写真をフォルダ上のバーで高速閲覧できる

「インスタントビュー」

Blu-rayやDVD再生時に、プレビュー映像を表示した高速早送り・巻戻しを行う「インスタントシーク」、動画再生中に任意の位置を最大400%拡大する「インスタントズーム」など再生時にも新機能を味わえる。UltraとProでは、Blu-ray&Blu-ray3Dディスクの再生、MK3D、OGG、FLACなどの新たなフォーマットを含む動画、Native RAWを含む静止画、音楽・音声など50種類以上フォーマットへの対応、Dolby/DTS 7.1chサラウンド対応なども図られている。再生する動画は従来からの同社独自技術「TrueTheater」により、DVD画質をHD画質にアップスケールしたり、2Dの動画や静止画を3D変換したり、Blu-rayディスクの2D動画を3D動画に変換したりと楽しめる。

再生中の動画の任意の位置を

最大400%拡大「インスタントズーム」

ホームネットワーク機能も充実しており、他の再生機器をコントロールできるDLNA DMC、他のデバイスからのプッシュ配信を受けられるDNLA DMRに対応。従来からのメディアサーバー機能(DMS)、メディアプレイヤーとしての機能(DMP)と合わせ、対応機器間でのメディア共有や配信が行える。さらにDTCP-IP対応デジタルTVレコーダーで録画した番組をストリーム再生できるため、例えば光学ドライブの無いノートPCなどにも配信できるなど、本格的なホームネットワークを構築できる。

また、「PowerDVD 12 Ultra」では同社スマートフォン・タブレット用アプリ「PowerDVD Mobile」、「PowerDVD Remote」が無料で提供される。PowerDVD Remote Ver.4は、メディアサーバーとプレイヤー双方の機能を持ち、PowerDVDとスマートフォンの相互で映像や音声をワイヤレスで共有・再生できる。「PowerDVD Remote」は、スマートフォンをPowerDVDのリモコンに変えることができるアプリケーションで、再生からチャプター選択まで遠隔操作を可能にする。PowerDVD 12側には、PCのメディアファイルとAndroidデバイスを自動同期するスマートシンク、最適な形式に変換するスマートコンバートなどの新機能も搭載されているので、PCとスマートフォンやタブレットとの連携もスムーズに行える。両アプリともiOS用、Android OS用と用意されている。

デジタルTVレコーダーで録画した番組をストリーミングでPCやスマートフォン、タブレットに配信(DTCP-IP)。スマートフォンで撮影した動画や写真を大画面のモニタのPCやDLNA DMR対応のテレビなどに配信できる。

実際に同社で行われたデモ。PowerDVD側には対象のデバイスが表示され

レコーダーの番組を流したり、対応機器へプッシュ配信できる

スマートフォン側で撮影した動画や写真を対応機器上に表示させるなども可能

外出先で撮った写真を大画面で堪能

また、ソーシャルネットワークとの連携機能も搭載しており、YouTubeやFacebook、FlickrなどSNSの動画や写真を直接表示させ、TrueTheater技術を通すことでHD画質へのアップスケーリングや3D変換をリアルタイムに行う。SNS上にある大量の映像や画像をPowerDVD上のみの操作で迫力あるコンテンツとして取り込み、リアルタイムに楽しめる。

また、PowerDVDから直接、映像や画像をアップロードして共有するなどSNSプレイヤーのような振る舞いをする。同社オリジナルのコミュニティ映画サイト「MoovieLive.com」では、最新映画情報、予告編動画からユーザーたちの映画レビューなども設置してある。

キーワードで絞りをかけたりしてYoTubeのコンテンツを表示

TrueTheater技術を使った高品質な映像をリアルタイムに満喫できる