RIMの新CEO兼プレジデントに就任したThorsten Heins氏

カナダのResearch In Motion (RIM)は1月22日(現地時間)、同社共同CEOだったJim Balsillie氏とMike Lazaridis氏が退任し、共同COOの1人だったThorsten Heins氏が同社CEO職に就任する人事を発表した。これは発表同日より有効となる。スマートフォンブームとともに大きく躍進した同社だったが、一方で最近はAppleのiOSやGoogleのAndroidデバイスに押される形で業績が悪化し、株主らから経営体制刷新で立て直しを図るようプレッシャーを受け続けていた。

RIMは1984年にLazaridis氏に設立され、2000年代にスマートフォンのBlackBerryがメジャーになるまでは「Two-way Pager」と呼ばれるメッセージ機能を搭載したポケベル開発で知られていた。Balsillie氏は1992年にRIMに参加しており、以後約20年近くにわたってLazaridis氏との共同CEO体制を維持してきたことが知られている。CEO退任後、両氏ともに同社ボードメンバーに引き続き在籍し、Balsillie氏はディレクターを兼任、Lazaridis氏は共同会長からボードメンバーのバイスチェアーとなる。

今回新CEO兼プレジデントとなったHeins氏は、独Siemens AGのCTOの前職から、2007年にRIMに参加している。当初はハードウェアエンジニアリング担当シニアバイスプレジデントの役職に就任し、後の2011年8月に製品セールス担当COOの役職になった。今回のCEO就任に際してHeins氏は、技術分野のパイオニアとして認知されているLazaridis氏と引き続き共同で業務を進めていくことを表明している。