Mentor Graphicsは、「Veloce」ハードウェア・エミュレーション・プラットフォームで使用するための一連のプロトコル・トランザクタを出荷開始することを発表した。これにより、短納期で最先端SoCを開発するための効率的で生産性の高い環境を実現する。

Veloceトランザクタは、ARMのAMBA AXI/AHB/APB規格、USB、PCI Express、SAS(Serial Attached SCSI)、SPI、I2C、およびI2Sなどのオーディオ標準に対応するプロトコル・ソリューションを提供する。シミュレーションとエミュレーションの両方で同じテストベンチを使用できるため、2つのプラットフォームの両者でテストベンチの開発ができ、リグレッション・テストをシミュレーションの数百倍まで高速化する。

Veloceトランザクタを採用することで、SystemVerilog、OVM/UVM、SystemC、およびCベースの最新シミュレーション・テストベンチから生成されたスティミュラスを、Veloce上で動作するDUT(Design-Under-Test)に適用できる。これにより、複数のプロトコル・インタフェースを備えたDUTを対象にしたストレステストをシミュレーションよりも格段に高速に実行できるようになる。なおテストベンチとVeloceトランザクタは信号インタフェースではなくトランザクションレベルで接続されているため、高い性能を発揮することが可能となる。