MathWorksは、SimulinkおよびEmbedded Coderを用いてAUTOSARへの対応が必要な自動車業界のエンジニアを対象とした、フレキシブルなサポートパッケージ「AUTOSAR Target Production Package」を発表した。

同パッケージを使用することで、エンジニアは量産コード生成向けに、よりシンプルなモデルベースデザインのワークフローでAUTOSAR規格の多くの機能を使用することができ、開発時間の短縮および製品品質の向上につなげることができると同社では説明している。

同パッケージはすでに入手可能となっており、MathWorks Release R2011bにおける「Embedded Coder AUTOSAR Target」の主な機能は以下の通りとなっている。

  • AUTOSAR3.2のサポートにより、最新のAUTOSARリリースを使用可能
  • センサアクチュエータソフトウェアコンポーネントのサポートにより、システム開発の広い部分でSimulinkを使用可能
  • 単一AUTOSAR ARXMLファイルのエクスポートにより、AUTOSAR成果物の管理を簡略化
  • AUTOSARの設定とSimulinkマッピングのための新しいインタフェースにより、大規模で複雑なモデルの作業性を向上
  • SimulinkとAUTOSARシステムオーサリングツール間の相互ワークフローを提供するUUIDとARXMLパッケージ、および内部動作を含むSWC インポートの強化
  • サーバ処理における送受信端子へのアクセスを含め、モード切り替えと操作によって発生するイベントをサポート
  • ISO 26262ツール認証サポート(IEC Certification Kitが必要)により、自動車産業の高い信頼性を必要とするアプリケーションで、高度なAUTOSAR機能を使用可能

MathWorks AUTOSAR Target Production Packageを用いることでSimulinkとAUTOSAR成果物間の簡単で直観的なマッピングが可能になる