日本マイクロソフトが「Fun Lounge produced by Windows Phone」を開催

日本マイクロソフトは28日、品川本社オフィスでスマートフォン新製品「Windows Phone IS12T」(IS12T)のイベント「Fun Lounge produced by Windows Phone」を開催した。マイクロソフト社員やゲストによるトークショーのほか、IS12Tのタッチ&トライなどが行われ、招待された一般ユーザーらが話に耳を傾けたり、実際にIS12Tを体験するイベントとなった。

IS12Tは、8月25日に発売されたKDDIのスマートフォン新製品で、OSにはマイクロソフトのWindows Phone 7.5(Mongo)を搭載。日本初の「Windows Phone」となる。

日本マイクロソフト エグゼクティブプロダクトマネージャーの石川大路氏

イベントの冒頭で行われたオープニングセッションでは、日本マイクロソフトのエグゼクティブプロダクトマネージャー 石川大路氏がWindows Phoneの特徴を、デモを交えながら紹介。石川氏は特徴のひとつとして「基本ソフトにSNS機能が組み込まれていること」を挙げ、FacebookやTwitterなどのSNSも利用できる統合アドレス帳「Peopleハブ」について解説した。アドレス帳の友人が複数のサービスに投稿したメッセージや写真をまとめて閲覧できるもので、石川氏は「個々のサービスを意識せずに使える」として、SNSのライトユーザーに最適と述べた。

Windows Phoneの3つの特徴を紹介

SNSの更新情報などがチェックできる「Peopleハブ」

また、全体的な動作やWebブラウザ、入力などがサクサクと軽快であることと、「ライブタイル」と呼ばれるパネルが印象的な独自の「メトロ・デザインUI」も、Windows Phoneの特徴だとして紹介した。

オープン・セミナーとして行われた「Lifestyle Session」では、日本マイクロソフトのデベロッパー&プラットフォーム統括本部 デベロッパーエバンジェリストの高橋忍氏と同社 OEM統括本部 アカウントエグゼクティブの辻純氏が登壇。「スマートフォンはどれも同じ」と思っているかもしれないが「Windows Phoneは少し違う」と高橋氏が述べて、Windows Phoneの便利な機能について紹介した。高橋氏は、ホーム画面に配置できるライブタイルには、個々の連絡先やWebブラウザのブックマーク、音楽アルバムなども配置でき、「アプリのショートカットを置けるだけではない」と解説した。

日本マイクロソフトの高橋忍氏(左)と辻純氏がトークショー

統合アドレス帳のPeopleハブについては、連絡先をグループ分けするとさらに便利になり、「グループのメンバーのSNSなどの更新情報を一括で確認でき、投稿された写真もまとめて閲覧できる」と辻氏が紹介した。日本語入力では、濁音もワンストロークで入力できる「カーブフリック」が快適だとアピール。

PeopleハブでグループのSNSの更新情報をチェック

このほか、マイクロソフトのオンラインストレージサービス「SkyDrive」との連携についても解説し、Windows Liveアカウントを設定するだけで、SkyDrive内の写真がすぐに閲覧できると高橋氏が説明。スマートフォンで撮った写真を自動で即座にSkyDriveにアップロードできる点も強調した。また、SkyDriveを利用してPCとスマートフォンで文書ファイルを共有できることも紹介された。最後に高橋氏は、「標準機能だけで便利なのがWindows Phoneの特徴」だとまとめた。

先行モニターによるトークショーでは、ゲストとしてジャーナリストのイケダハヤト氏と「HappyOLリーダーズ」の上野真紀子氏が登場。両氏が先行モニターとして実際にIS12Tを使ってみた感想などを述べた。使ってみた第一印象としてイケダ氏は、動作がサクサクと軽快だったことを挙げ、「スマートフォンで随一」と述べた。上野氏も動作が軽快なことに同調し、「(普段使っている)Androidスマートフォンのようなストレスを感じなかった」と語った。

ジャーナリストのイケダハヤト氏(左)と「HappyOLリーダーズ」の上野真紀子氏が先行モニターとしてトークショー

イケダ氏は、SNSなどの複数のサービスを利用していると、どのサービスでやり取りしていたか分からなくなることがあるとし、複数サービスを統合できるPeopleハブを使うと、その問題が解決できて便利だったと述べた。また、上野氏は、PeopleハブはFacebookを使った写真の共有がしやすいので、Facebookをまだやっていない友人にFacebookを勧めるきっかけになるのではないかと語った。

上野氏はこのほか、Yahoo!メールなどのフリーメールを利用する際のメーラーが使いやすく、メールを返信するのが早くなったと紹介。イケダ氏は、Webブラウザの表示速度が早いことが印象的だったと述べたうえで、HTML5への対応も充分でWebアプリが使いやすいとした。

IS12Tをタッチ&トライ。ホーム画面には「ライブタイル」を配置

「ぐるなび」や「GREE」などの日本語アプリもある

デコレーションされたIS12TやIS12Tのカバーも紹介された

イベントでは、IS12Tのタッチ&トライコーナーが設けられたほか、Windows Phoneを一言で表現する「Windows Phoneひとこと選手権」なども実施された。