NECならびにNECアクセステクニカは13日、IEEE802.11a/b/g/n対応の無線LANルータ「AtermWR8600N(HPモデル)」を発表した。価格はオープンで、7月下旬より発売する。ラインナップと店頭予想価格は、AtermWR8600N(HPモデル)単体が10,000円前後、AtermWR8600N(HPモデル)とイーサネットコンバータ「WL300NE-AG」のセットモデルが17,000円前後、AtermWR8600N(HPモデル)とUSB無線LANアダプタ「WL300NU-AG」のセットモデルが13,000円前後。
2.4GHz帯のIEEE802.11b/g/nと、5GHz帯のIEEE802.11a/nの無線LANを同時に使用できる。テレビなどの映像機器は電波干渉が少なく安定した通信が見込めるIEEE802.11a/n、PCやスマートフォンなどは汎用性の高いIEEE802.11b/g/nといった使い分けが可能。無線LAN環境でも「ひかりTV」や「アクトビラ」といった映像サービス、および各種の映像を安定して転送する「TVモード」を搭載。ハイパーロングレンジ仕様により、自宅内の離れた場所、離れた部屋でも高速ワイヤレス通信が行えるとしている。
本体にUSB 2.0ポート×1基を備え、外付け型HDDやUSBメモリを接続して簡易ファイルサーバとして利用できるほか、USBカメラにも対応。外出先から自宅の様子、ペットの様子などを確認することが可能。無料の簡易ダイナミックDNSサービス「ホームIPロケーション」が提供されており、インターネットから固有の名称で自宅のAtermWR8600N(HPモデル)へアクセスできる。
節電機能のECOモードは、自動を含めて4通りの設定を用意。無線LANとUSB機能を停止する最大の節電動作では、通常動作と比較して最大約60%の消費電力を削減できるという。ECOモードは本体のボタンで簡単に設定でき、自動で切り替えるオートECOモードや、スケジュール設定も可能。
ルータとしての主な機能は、マルチSSID(ネットワーク分離可能)、SSIDステルス、無線LANアクセスポイントモード(ルータ機能の無効化)、不正アクセス検出、PPPoEブリッジ、PPPoEマルチセッション、IPv6ブリッジ、VPNパススルー、DMZホスティングなど。また、悪質サイトをブロックする有償のURLフィルタリングサービス「ファミリースマイル」に対応し、AtermWR8600N(HPモデル)側でURLフィルタリングが可能。料金は1,980円/1年、3,780円/2年、5,355円/3年。
WANポート×1基と有線LANポート(ハブ)×4基は10BASE-T/100BASE-TXで、無線LANの最大伝送速度は300Mbps(アンテナは送信×2、受信×2)。簡単接続機能として、らくらく無線スタート、らくらく無線スタートEX、らくらく無線スタート for Mac(Mac OS X 10.5/10.6)、およびWPSに対応する。本体サイズは約W35×D128×H160mm、重量は約400g。