ソニーは22日、国内市場において発売している電子書籍リーダー「Reader」向けに「.book(ドットブック)」フォーマット対応のアップデートプログラムの提供を開始。6月23日より、書籍コンテンツ販売のオンラインストア「Reader Store」で.bookに対応した書籍およびコミックの販売を開始する。

Readerのラインナップは、5型ディスプレイを搭載した「Reader Pocket Edition」と、6型ディスプレイの「Reader Touch Edition」の2モデル。両端末ともディスプレイには、紙に近い読みやすさと低消費電力を特徴とするE-Ink社の電子ペーパー「Pearl」を採用し、紙の本を読む感覚で読書を楽しむことができる。書籍の場合は約1,400冊、コミックの場合は約35冊1の保存が可能で、一度の充電で約2週間使用できるという(典型読書パターンに基づく)。

5型ディスプレイ搭載の「Reader Pocket Edition」。文庫本サイズ

6型ディスプレイの「Reader Touch Edition」

これまで、XMDFやPDF、Textなどの書籍フォーマットならびにテキストファイルに対応していたが、6月22日より.bookフォーマットに対応。.bookは、ルビ、縦書きレイアウトなど日本語特有の表示に対応し、日本国内で多数の書籍、コミックならびに雑誌をサポートする電子書籍フォーマットのひとつ。

Reader Storeで提供される.bookフォーマットのコミックは、Readerでの表示に最適化されている

今回の.bookへの対応に伴い6月23日より、ソニーマーケティングの書籍コンテンツ販売のオンラインストア「Reader Store」で同フォーマットに対応した書籍およびコミックの販売を開始。

第一弾として、講談社のコミック・書籍を計約6,000冊(コンテンツ)を提供する。書籍は、「チルドレン」(伊坂幸太郎/著)や「殺人行おくのほそ道(上/下)」(松本清張/著)など約300タイトル、コミックは「沈黙の艦隊」(かわぐちかいじ/作)や「のだめカンタービレ」(二ノ宮知子/作)など約1,360タイトル提供する。コンテンツは今後も追加される予定。8月末までに「社長 島耕作」(弘兼憲史/作)や「華和家の四姉妹」(柴門ふみ/作)などのコミック、「シューマンの指」(奥泉光/著)や「十津川警部 トリアージ 生死を分けた石見銀山」(西村京太郎/著)などの文芸書を提供するとしている。

沈黙の艦隊 (C)Kaiji Kawaguchi/Kodansha

のだめカンタービレ (C)二ノ宮知子/講談社

社長 島耕作 (C)Kenshi Hirokane/Kodansha