富士通は5月31日、シニア・初心者向けPC「らくらくパソコン4」の発表会を開催した。会場ではCMに出演している大竹しのぶさんのトークショーも開催され、同製品の機能のひとつ、「らくらくホン」と連動して活動量を記録する「らくらくウォーキング日記」機能のデモとして、大竹さんの日々の一端が明らかになった。

シニア層向けの新たな定番商品を目指す

執行役員副社長 佐相秀幸氏

最初に登壇したのは、執行役員副社長の佐相秀幸氏。同氏は、基本機能に特化した携帯電話「らくらくホン」シリーズが10年で2,000万台を販売し、ひとつの市場を作ったことから紹介し、「らくらくパソコン」も同様の定番商品として、「作る、入力する」「インターネットを簡単に」ということを軸に、シニア層の関心である健康や写真による家族とのコミュニケーションをより深く掘り下げていきたいとした。

「パソコンの『難しい』を『かんたん』に」

執行役員件パーソナルビジネス本部長の齋藤邦彰氏

製品の紹介を行ったのは、執行役員兼パーソナルビジネス本部長の齋藤邦彰氏。同氏は「らくらくパソコン」の基本コンセプトを、「パソコンの『難しい』を『かんたん』に」と説明。その具体的な提案として、タッチ機能や「らくらくホン」との連携による簡単さ、専用の「らくらくキーボード」「はじめてマウス」の使いやすさ、マニュアルの充実や専用相談窓口の設置などによる安心といった点を挙げた。とくに専用相談窓口については、ヘルプデスク協会によるサポートセンター国際認定を国内PCメーカーとして唯一取得するなど、高い評価を得ているという。

「らくらくパソコン」の3つの取り組み

今回の「らくらくパソコン4」の強化ポイントとしてあげたのは、「タッチでよりかんたんに」ということではがき作成・Officeによる文書作成のアシスト、「もっと便利に」ということで「らくらくホン」との連携による健康管理・生活記録、リモートサポートと操作手順の自動記録によるユーザーアシスト。これらについては、実際の動作デモでその簡単さをアピールした。

新商品のポイント

実際の動作をデモで紹介した

日本マイクロソフトとの共同プロモーションも発表

また、この日には「らくらくパソコン4」の製品発表だけでなく、富士通と日本マイクロソフトの共同によるシニア層のICT利活用促進プロモーションを実施することも発表された。このプロモーションでは、「らくらくパソコン4」を使用し、シニア層向けパソコン教室へのセミナーキット貸出、シニア層向け共同セミナーの開催、シニアICTリーダーの育成支援、シニア層向けテキストの提供などの施策を実施する。発表会にはマイクロソフト ディベロップメント代表取締役社長兼日本マイクロソフト業務執行役員 最高技術責任者の加治佐俊一氏も出席し、「『らくらくパソコン4』を軸に、いろいろなコミュニティの活動をひろげていきながら、シニアの方の趣味・コミュニケーションのお役に立っていきたい」と語った。

マイクロソフト ディベロップメント代表取締役社長兼日本マイクロソフト業務執行役員 最高技術責任者の加治佐俊一氏

富士通と日本マイクロソフトの共同プロモーションでは4つの施策が実施される

「らくらくホン」からの転送で大竹さんの日常も公開

CMで共演した犬に心を奪われたという

大竹しのぶさんが登場したトークショーでは、まずCM撮影時のエピソードを紹介。大竹さんと共演した犬がお揃いのブルーの衣装を着ていたのがとても可愛かったという。大竹さんは元々は犬嫌いだったものの、お子さんが犬を飼いたがったとき、自分のわがままで子供が犬を飼えないのは悪いと思い、犬を飼うことにしたのだという。

製品紹介の一環として、大竹さんが持ち歩いた「らくらくホン」のデータを取り込んで「らくらくウォーキング日記」に表示させるデモも行われた。また、撮った写真には現在舞台で共演しているソニンさんたちとの"女子会"の模様も残っており、「共演者の方にもらくらくウォーキング日記をお勧めしてください」と言われると、「みんな、私よりももっと身体を動かしていると思います」と話していた。

大竹さんが記録したデータを「らくらくウォーキング日記」で表示した

「らくらくウォーキング日記」から富士通の健康サービス「からだライフ」にアクセスすると、歩いた距離を東海道の旅に置き換えたデータを表示してくれる

あらかじめ用意されたテンプレートからかんたんに文書を作成可能