米Appleは5月31日(現地時間)、iOS版iWork (仕事効率化アプリ: Pages、Numbers、Keynote)のバージョン1.4の提供開始を発表した。これまでiPad専用アプリだったが、最新版はiPhone 4/iPhone 3GS、iPod touch (第3世代/ 第4世代)にも最適化されたユニバーサルアプリになった。iTunes App Storeにおいて、Pages、Numbers、Keynoteが別個に販売されており、価格はそれぞれ1200円。

iPad専用だったiOS版iWorkがユニバーサルアプリに

スマートフォンのようなハンドヘルドデバイスの小さな画面では、ドキュメント全体のレイアウトを把握しながら同時に細部を編集するのが難しい。最新のPagesとNumbersは、ドキュメントの編集時にカーソル近辺を自動的に拡大し、編集が終わると元の表示に戻す「Smart Zoom」機能を備える。これにより対角3.5インチのディスプレイでもドキュメント/スプレッドシートの効率的な表示と編集が可能。Retinaディスプレイによって、拡大時でもドキュメントが鮮やかに表示される。

Smart Zoomで、iPhone/iPod touchでも効率的なドキュメント編集が可能

サムネイル画像を活用した文書管理機能が改善されており、フォルダを作成してファイルをグループごとにまとめられるようになった。フォルダの作成は、iOSデバイスのアプリ管理と同じで、まとめたいファイルの1つを長押しすると管理モード(ファイルのアイコンが揺れる)になり、そのファイルをドラッグして別のファイルに重ねると自動的にフォルダが作られる。また編集画面において、ツールバーのToolsボタンから直接プレゼンテーション/ ドキュメント/ スプレッドシートを共有できる。

ドラッグ&ドロップを使った簡単操作でファイルのフォルダ分けが可能

ワープロアプリのPagesは、テキスト編集においてルーラからフォントのスタイルやサイズを変更可能。またv1.4以降のKeynoteは、Appleが提供するKeynote用コントローラーアプリ「Keynote Remote」(115円)に対応する。Mac用Keynote '09のプレゼンテーションに加えて、iOS用Keynote v1.4以降のプレゼンテーションも、Keynote Remoteを備えたiOSデバイスからリモート操作できる。