ペンタブレットで無料アプリを楽しもう

ワコムが配布している「Bamboo Apps」は、ペンタブレットで楽しめる様々なミニアプリケーションだ。「Bamboo Dock」という管理アプリをインストールすることで、ゲームをはじめ、様々なミニアプリケーションを楽しむことができるようになる。しかもそれらのアプリはすべて無料で提供されているのだ。

もしペンタブレット「Bamboo」を持っていなくても、マウスで遊べるアプリも用意されているので、心配は無用。もちろんペンタブレット上位機種の「Intuos4」でも全てのアプリを楽しむことができる。

ペンタブレットで遊ぶアプリは、マウスやキーボードと違って、よりアナログ的な感覚で操作が楽しめる。ボタンで操作する携帯ゲーム機よりも、タッチペンで操作するニンテンドーDSに近い感覚といえばピンと来るのではないだろうか。描く、ひっぱる、押すなど、ペンならではの操作で楽しむアプリがたくさんあるが、今回はシンプルな『モナリザ』というアプリを紹介しよう。このアプリは写真にラクガキをしたり、変形させて遊ぶというもの。起動させるとモナリザが表示されるので、絵の上をペンで擦ってみよう。ぐにょーんと変形する。世紀の名画が台無しだ(笑)。

子供の頃、口を横にひっぱって「学級文庫」って言いませんでした?

この変形はデフォルトの指ツール。他にレンズ拡大ツールだと、魚眼レンズのようにその場所を膨らませることができる。一昔前流行った、鼻でかワンコ写真のような加工が簡単にできる。

ああ、ダ・ヴィンチ先生ごめんなさい。モナリザがリンゴ・スターに

その他の機能としては、絵を描けるブラシツールがあり、それぞれ、スライダーで効果の範囲を調整できる。

モナリザの絵以外に、好きな画像ファイルを選んだり、パソコン内蔵のカメラを使ってその場で写真を取り込んで遊ぶことができる。完成した画像は保存はもちろん、アプリから直接、メールで送信することも簡単なので、面白い画像ができたら友だちに送ることもできる。

「Bamboo Apps」を入手する方法

さて、このようなBamboo Appsを利用するには、まずはBamboo Dockという管理ソフト(ランチャー)をダウンロード、インストールする必要がある。

Bamboo Appsを利用するには、Dockのインストールが必要

Banboo DockはAdobe Airという環境が必要だが、Dockインストール時にAirも自動的にインストールされるので特にAirの存在を気にする必要はない。インストーラの指示に従って、インストールしよう。Dockを起動すると、最初はコンパクトな状態になっている。このDockを開くには、ロゴの下の部分をクリック、もしくは横に線を引けばOK。Dockではこの「線を引く」という動作が基本とっている。ペンタブレットでは線を引くという動作の方がクリックよりも確実で操作しやすいからだ。

この小さい長方形がDock。Bambooのロゴの下に線を引く(クリックでも可)と、ランチャが開く

Dockでは登録されているアプリケーションが表示される。インストール時にはすでに4つのアプリケーションが登録された状態だ。また、「PhotoShop Elements」などBambooにバンドルされているアプリも登録されている。普段使っているアプリのランチャーとしても使えるのだ。Dockの操作はペンタブレットで操作しやすいよう工夫されている。Dockの最大化、最小化や、複数のアプリが登録されている状態でのスクロールは画面上のエリアをペンでドラッグすることで行う。

Dock下のスクロールエリアにペンで線を引くと、ドックの升目がスクロールする。ペンで操作する楽しさと確実さがうれしい

右上にある緑の「+」ボタンがアプリの追加だ。ここで興味のあるアプリを選べば、即座にダウンロードとインストールが完了する。

アプリの追加画面。現在、約30のアプリが無料で公開されており、新しいアプリもどんどん追加されている

次回は、これらのアプリや、Dockの便利な使い方を紹介していく予定。