「LifeTouch NOTE」は、OSにAndroid 2.2(Froyo)を搭載したキーボード装備のモバイル端末だ。液晶を開くとフルキーボードが現れ、ノートPCと同様の感覚で利用できる。NECは、過去にも「モバイルギア」「シグマリオン」といったキーボード搭載のモバイル端末を販売しており、「LifeTouch NOTE」はその流れをくむモバイルデバイスと言っていいだろう。

「LifeTouch NOTE」そのものについては、Wi-Fiモデルによる詳細なレビューがすでに掲載されているので、具体的な機能についてはそちらも参照してほしい。Android 2.2を搭載しながらキーボードも搭載するため、ビューアとしての使い方だけでなく、QWERTYキーボードを使った長文のテキスト入力も可能で、ノートPCがわりとしても使える。

ボディも軽量で、起動が速いため、機動性が高い。ちょっとバッグに忍ばせておけば、外出先で文書の作成やメールの送信、Twitterへの投稿といった文章の作成を伴う用途に便利。ディスプレイは7型と大きめで800×480ドットの表示が可能なので、Webサイトの閲覧にも向いている。タッチパネルでのテキスト入力に不満を感じている人にはとくにおすすめしたい。

これだけ機動性が高い「LifeTouch NOTE」だが、これまでは無線LAN内蔵モデルしかなかったため、外出先で利用するにはポータブル無線LANルータを持ち歩くか公衆無線LAN環境を探すしかなかった。今回登場した「LT-NA75F1Aシリーズ」は、下り最大7.2Mbps/上り最大5.7Mbpsの通信が可能なNTTドコモのFOMAハイスピードをサポート。人口カバー率がほぼ100%のドコモ回線を利用できるため、いつでもどこでも通信機能を利用することができるようになる。

前面には「WAN」のインジケーターがあり、3G通信の状況が確認できる

本製品は通常の携帯電話のようにSIMカードを内蔵した形での販売は行われていないため、SIMカードを別途入手する必要がある。ドコモは4月1日からのSIMロック解除を前にSIMカード単体の販売を開始しており、これで購入したSIMカードを利用できる。「LifeTouch NOTE」は音声通話機能を持たないため、通常であれば定額データプランに加入することになるはずだが、このプランでは上限金額月額5,460円または5,985円でデータ通信が利用できる。

さらにもう一つの方法として、同じドコモ回線を使うMVNO(仮想移動体通信事業者)である日本通信のSIMを使うことも可能だ。「LifeTouch NOTE」にはドコモのSIMロックがかけられているが、ドコモのSIMを使う日本通信は利用可能なはず。公式にはサポート対象外になっているが、実際に日本通信のSIMを使ってみることにした。