長らくサービス拡充や無料化が噂されるAppleの「MobileMe」サービスだが、いよいよメジャーアップデートが間近に迫っているようだ。そう考えられる理由の1つは、MobileMeやiWorkのMac本体との同時購入で提供される30ドルの割引きキャンペーンが4月18日で終了したことで、同社の製品提供スキームに何らかの変化が起きつつある可能性があることによる。

9 to 5 Macによれば、Appleは同社製品のリセラー各社に対して前述の30ドル割引きキャンペーンを4月18日付けで終了する旨を通達したという。これにより、両製品による割引きは今後提供されなくなる。Mac App Storeの開始以降、iWorkの販売はMac App Storeからのオンライン販売に主力を移行しているが、同様にMobileMeについても店頭での販売が今年2月より中止され、オンラインでの購入のみに対応するようになっているという。また同様に、Mac購入時の同時提供も行われていない。

30ドルのリベートサービスの意図は、Mac本体とともに利益率の高いソフトウェアやサービス商品を販売することで、単に本体を販売するよりも高い利益を生み出そうという点にあった。今回、両製品の積極的な販売を中止したことで、何らかのメジャーアップデートが間もなく到来するのではないかというのが予測されているわけだ。9 to 5 Macではこの件に関連していくつかの噂を紹介し、4月末または6月のWWDCのタイミングで、音楽保管サービス(Music Locker)を備えた新しいクラウドベースのMobileMeが提供されるのではないかと予測している。これは、iOS 5での搭載が噂されるMedia Stream機能などとも連携するものになるのではないか、という予測だ。iWorkについてもまた、最近ではほとんどアップデートが加えられていないことを受け、MobileMeと近いタイミングで何らかの発表が行われる可能性があると指摘している。