本日は入社おめでとう。日本オラクルに皆さんのような優秀な人材がオラクルに加わったことを大変うれしく思います。また、このたびの東日本大震災において被災された方々に心よりお見舞い申し上げます。

今回の未曾有の震災をうけて「想定外」という言葉がよく聞かれます。しかし国は国民の安全を確保するためにあらゆる事態を想定し、態勢を整備して迅速に対応していくことが求められます。同様に日本オラクルも考え得るあらゆる事態を想定し、お客様やパートナー様の事業を継続的に支援していく必要があります。

有名な哲学者ブレーズ・パスカルの言葉に「人間は考える葦(あし)である」というものがあります。「葦」という植物は、強い風によってなぎ倒されても時間がたてば自分の力で立ち上がってきます。自分の弱さを知ることで環境変化に柔軟に対応し、生き続けることができるという意味です。ただ、重要なのは人間には「考える」という能力があるということです。人間である以上「考える」ことを止めてはいけません。

本日入社された皆さんは、大学から会社へと環境が大きく変化する中で様々な疑問がでるはずです。「なぜやらなければならないのか」ということを自分なりに考え、実行する意味を理解した上で行動してください。日本オラクルでは自由闊達で開放的なコミュニケーションを推進しています。疑問を感じたら先輩に対して率直に質問してください。

ただ「考えて質問する」ためには勉強をする必要があります。「会社」「製品」「お客様とパートナー様」について理解を深めてほしいとおもいます。オラクル・コーポレーション、日本オラクルの方針や戦略、オラクルの幅広い製品の特長とそれによって提供できる価値を勉強してください。さらにお客様やパートナー様の事業とどのような課題を抱えているのかを理解してください。お客様の立場を理解せず一方的なメッセージを届けることは意味がありません。お客様の悩みを敏感に察知して考え、迅速に反応することが必要です。

本日入社した皆さんから、将来日本オラクルの幹部として、会社をリードしていく方が出てくることを大いに期待しています。考える力を最大限に活用して、日本の経済やお客様を支援していってください。

新入社員数:34名