ゼットエムピー(ZMP)は、National Instruments(NI)の計測・制御ボード「シングルボード RIO」を搭載した1/10サイズのロボットカー「RoboCar 1/10シングルボードRIOパッケージ」の発売したことを発表した。

従来のRoboCar 1/10にシングルボードRIOを搭載することで、NIが提供するグラフィカル開発環境「NI LabVIEW」で設計・構築したアプリケーションをRoboCar 1/10に実装して、すぐに走行実験が可能となる。

RoboCarの上部に搭載されているボードがシングルボードRIO

また、同パッケージにはLabVIEWによる、周回走行や追い越し、切り返しといったサンプルプログラムも含まれており、自動運転や衝突回避など、電気自動車(EV)や次世代モビリティの研究開発に利用することが可能なほか、NI LabVIEW Real-TimeやLabVIEW FPGAで構築したプログラムもシングルボードRIOのFPGAチップに書き込むことで、すぐに実行することが可能となっている。

LabVIEWによるプログラミング例(前車追い越しのサンプル)

制御パネル・センサ表示の例

価格は一般向けが70万円(税別)、アカデミック向けが60万円(同)となっている。また、すでにRoboCar 1/10を所有しているユーザーには「シングルボードRIOオプション」として、一般32万6000円(税別)、アカデミック28万円(税別)の価格で提供される。

RoboCar 1/10 シングルボードRIOパッケージの各種仕様