通常のテレビ映像は60i(i=インターレース)という方式。簡単に説明すると、解像度が半分の映像を毎秒60コマ表示する。ブラウン管時代はチラツキを抑えるためにこの方式が有効だったが、液晶テレビやパソコンを使った編集での画質向上を考えると、画像のすべてを表示するプログレッシブ方式が適している。ここ最近までプログレッシブというと30pが主流だった。しかし、毎秒30コマではカクカク感がぬぐえない。なめらかな60iにするか、カクカクしても静止画切り出しや編集時に有利な30pにするかという選択しかできなかった。CX700Vでは、毎秒60コマのプログレッシブ撮影(60p)に対応。単純に考えると60iと比べて2倍の情報量で記録できることとなった。60p再生に対応するテレビで見ると、その精細な画質に驚くだろう。60pのほか、24pネイティブ記録モードも搭載。映画と同じ毎秒24コマをプログレッシブで撮影できるモードで、これも24p再生対応のテレビでは、さながら映画のような雰囲気が味わえる。

画質だけでなく、音に関してもずいぶん向上している。新開発の高感度マイクカプセルを搭載。このマイクは、従来機に比べ約2倍の高感度。ドルビーデジタル5.1chのサラウンド記録と共に、非常に臨場感あふれる音が収録できるようになった。また、液晶モニター下部にステレオスピーカーを搭載。小型スピーカーながらある程度低音まで再生するため、きちんとモニターできるレベルまで使えるようになった。画面と合わせた定位で再生されるのもいい。

動画

[60p記録(PSモード)]。パソコンのモニター上ではよく分からないが、実際にはかなり高精細な映像

[60i記録(FHモード)]。なじみのある60i方式。普通に見ている分にはこれでも十分といえる

動画:[24p記録(FXモード)]。映画と同じ毎秒24コマ。パソコンではコマ飛びしているように見える

新開発の高感度マイクを搭載。ドルビーデジタル5.1chのサラウンド記録にも対応する

グリップ部にはマイク端子とヘッドホン端子を搭載。別売ショットガンマイク(ECM-CG50)も使用可能

別売アクセサリーのワイヤレスマイクやガンズームマイクを使うなら、アクティブインターフェースシューに付ける

液晶モニター下部に設置されたステレオスピーカー。モニター上で5.1chの音声モニターもできる