HL-4570CDWの特徴は、高速印刷が可能であることと、コスト削減に貢献できることだ。タンデムエンジンを採用したことで高速化が実現した印刷速度は、カラーでもモノクロでも1分あたり28枚の出力が可能。「カラー印刷は時間がかかる」という常識を覆してくれる。両面印刷の場合、カラー/モノクロとも1分あたり14ページが出力できる。

上から見るとほぼ真四角で、凹凸が少ないことがよくわかる

左側面と右側面。両側に吸排気口がもうけられているため、多少の隙間をあけて設置したい

コスト面での貢献は、トナーとドラムが分離されている構造と、自動両面プリント機能が効いてくる。トナーとドラムが一体型の場合、トナーがなくなるごとにドラムごと交換しなければならないが、分離型ならばトナーだけを交換することが可能だ。ちなみに、ドラムユニットの印刷可能枚数が約25,000枚であるのに対して、カラーのトナーカートリッジは小型で約1,500枚、大型で約3,500枚の印刷ができる。

背面は厚紙や封筒印刷時に使う排紙トレイが設けられているため、頻繁に使用するならば大きく余裕を持って設置する必要がある

フロント下部に250枚の用紙がセットできる用紙トレイがある。増設記録紙トレイを設置する時は、本体下に置く形になる

ドラムユニットの価格も含めて計算されたランニングコストは、カラーの場合1枚約12.8円、モノクロの場合は1枚約2.6円だという。当然トナーセーブ機能も搭載されているから、社内用資料などはトナーセーブモードせ印刷するようにすれば、さらなるコスト削減が可能になる。

フロントを開くと厚紙や封筒をセットする多目的トレイがあらわれる

トナー交換等はすべてフロントから行える

自動両面印刷は、複数ページにわたる資料を印刷する時には使用する用紙数が半減できる。さらに1枚に複数ページを印刷する機能を利用すれば、資料そのものがコンパクトになるという効果もある。

また、スリープでの消費電力は0.8W(無線LAN無効時)と少ない。スリープ状態からの復帰は33秒以下だから、省電力だけれどユーザーにとってストレスが大きい、というような問題がないのはありがたい。

本体サイズはW410×D486×H313mmの21kg。前後の上面近くに手のかかる場所があるため、1人での設置も可能だ。購入時の状態ではかなりしっかりと梱包されているため、開梱時にもしっかりとマニュアルを参照することをおすすめしたい。

トナーはドラムユニットから独立した分離型を採用している