エムオーテックスは2月2日、IT資産管理のクラウドサービス「LanScopeクラウドキャット」の提供を2月21日より開始すると発表した。同サービスは5ライセンスから購入可能で、1ライセンスの定価は月額500円。

同サービスは、同社のネットワークセキュリティ統合管理ツール「LanScope Cat」のうち、IT資産管理機能をベースに機能を追加しクラウドサービスとして提供するもの。プラットフォームにはマイクロソフトのWindows Azure Platformが採用されている。

「パソコン資産台帳」「ソフトウェア資産台帳」「アプリケーション配布・ インストール」「セキュリティパッチ適用状況管理」「ウイルス対策ソフト管理」「アプリケーション起動禁止」「勤怠管理」「電源管理・消費電力制御」「管理者警告」「利用者警告」「管理者レポート」という11の機能が標準で提供される。

エムオーテックス 営業推進部 部門長 池田淳氏

営業推進部 部門長の池田淳氏は、「ソフトウェアライセンスの管理は中・小規模企業にとっても重要だが、コストや運用の煩雑さから導入に踏み切れない企業も少なくない。そこで、LanScopeクラウドキャットでは、ITの運用管理担当の人でなくても利用できるよう簡単な操作を実現している。加えて、月額課金タイプのクラウドサービスとすることで、コスト面での制約を取り払っている」と説明する。

さらに、3つのステップだけでPCの管理が行えるのも同サービスの長所だ。同サービスでは、毎日管理者に対しレポートメールを通知する。レポートメールにはPCの状況がグラフとともにまとめられており、問題がある項目は赤い枠で囲むことで注意を促している。レポートメールのリンクをクリックすると、クラウドキャットに移動して詳細を確認することができる。

クラウドキャットの画面では、ウイルス対策ソフトインストールしていなかったり、利用を禁止しているアプリケーションを利用したりといった"ルール違反"をしている社員が表示され、ワンクリックで注意を喚起するメールを送信することが可能だ。

レポートの種類も豊富で、OSの利用状況、PCの毎日の利用状況、セキュリティパッチの実施状況、社内のアプリケーションのインストール状況などが一目でわかるレポートが用意されている。PCの電源のオンとオフを記録するレポートは勤怠管理に活用することもできる。

「LanScopeクラウドキャット」のトップ画面

「LanScopeクラウドキャット」の「起動禁止アプリケーションログ」の画面